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システムリサーチ、IBM Watsonを活用したQ&Aサービス構築の「AI導入エントリーパック」を提供開始

 株式会社システムリサーチは3日、IBM Watsonを活用した「AI導入エントリーパック」の提供を開始した。

 AI導入エントリーパックは、自然言語で質問をすると、それに対して自動応答してくれる対話型のQ&Aサービスについて、構築・導入を支援するサービス。ビッグデータの探索・分析・可視化を行う「IBM Watson Explorer(以下、WEX)」のSaaSサービスと、日本アイ・ビー・エム株式会社とソフトバンク株式会社が提供するコグニティブ・コンピューティング・システム「IBM Watson日本語版(以下、Watson API)」を活用し、知識の構築と活用を実現する。

 Q&Aサービスの構築に必要となる学習データの作成については、システムリサーチのノウハウを持った技術者が対応。さらに、WEXのテキストマイニング機能(品詞や構文を理解する自然言語処理による構造化および非構造化データの分析)を使って、新たな洞察や隠された傾向、パターンを発見することで、効果的な学習データを迅速に構築できるとしている。

 Q&Aサービスは、Watson APIの「Natural Language Classifier(自然言語分類)」に加えて、「Retrieve & Rank(検索およびランク付け)」も利用することにより、単純な一問一答だけではなく、より的確で詳しい回答をユーザーに提供することが可能。その他、想定する質問と回答のチューニングやメンテナンス、使用状況(Watson API 利用数による料金)の確認ができる管理者向け機能も備える。

 また、顧客システムとの連携や、WatsonAPI 「Speech To Text(音声認識)」を使ったオペレーター支援システムへの組み込み、モバイル対応など、要望にあわせたカスタマイズにも対応する。

 AI導入エントリーパック(2カ月間)の価格は350万円(税別)。サービスには、サーバー初期設定、AI導入エントリーパックに含まれるアプリケーションの利用方法説明、学習データの作成および想定する質問と回答のチューニングやメンテナンス作業などが含まれる。3カ月目以降の本番運用費用は月額25万円(税別)から。

 システムリサーチでは、今後もIBM Watsonを活用したコグニティブアプリケーションの構築や導入コンサルティングを積極的に手掛けていくと説明。AIを活用したデータサイエンス事業において、2018年3月期には約1億5000万円を計画しており、さらなる事業拡大を目指すとしている。