有言実行で株主優待を年二回へ拡充、ラックランド(9612)の短評。 | なちゅの市川綜合研究所

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【9612】ラックランド(東証2部)投資判断 Inline継続

現在値 1,572円/100株 PER28.9 PBR2.4 12月配当優待 6月優待

食品、飲食業向け主力の店舗企画、設計、施工会社。メンテナンスに強み。
配当は6月末12月末の合計20円配のため、配当利回りは1.27%となります。

ラックランドは株主優待制度を導入しておりまして、6月末12月末現在
の単元株以上保有の株主に対して、3,000円分の東北地方特産品を進呈
しておりますので、配当優待利回り5.08%となります。

業績を確認をしていきます。
■2011年12月期 売上高 157億円 経常利益 2.5億円 EPS 24.4円
■2012年12月期 売上高 189億円 経常利益 3.2億円 EPS 28.9円 
■2013年12月期 売上高 211億円 経常利益 5.2億円 EPS 39.4円  
■2014年12月期 売上高 251億円 経常利益 6.5億円 EPS 45.9円
■2015年12月期 売上高 275億円 経常利益 7.2億円 EPS 53.3円 ce
□2014年6月中間 売上高 135億円 経常利益 2.6億円 EPS 18.7円 ce

前2014年12月期の売上高は前年同期比19.1%増の251億円、経常利益は
同23.1%増の6.5億円となりました。期中の進捗率がいまひとつで未達懸念
もあったのですが、単なる期末偏重業績だったようで、着地は期初計画比
から大きく上ぶれする結果となりました。

特に主力である店舗施設企画制作が景況感の改善による投資意欲の増大
により前年比17%増と大きく伸張し、他の各事業も概ね前年を上回りました。
当社が次の成長事業と位置付ける工場物流も前年比で7割近くも伸張して
おり、当面はひとまず死角なしといったところです。

2015年12月期も売上高が9.4%増の275億円、経常利益は10.7%増の7.2億円
をそれぞれ見込んでおり、複数期連続での2桁増収増益が射程に入ります。
なお中計によると、来期売上高は300億円・経常利益は10億円を見込み、
再来期売上高は320億円・経常利益は12億円をそれぞれ見込んでいます。

以上、投資判断についてはInlineを継続します。
高い成長率が維持される公算が高いものの、特段の割安感はありません。

去年8月に個人投資家説明会で株主優待の拡充を匂わす様な社長の発言
がありましたが、見事な有言実行により年1回→年2回に拡充されました。
今期はこれに留まらず上場20周年記念で通常行っていない中間配を5円
出すことも予定されており、急ピッチで株主還元が進んでいます。

上位市場への指定替えを狙っている感じがプンプンしますが、株主数は
既に4,400名を突破しているため、あとは待つだけと言った感じです。
某ブラインド会社みたいに時間が掛からないと良いのですが・・・。

*参考記事 2015-08-25 1,044円 投資判断Inlineでカバー開始
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