SBTとカオスウェア、VSC暗号アプリ開発用キットを開発、発売

ソフトバンク・テクノロジーは、VSC暗号化技術を利用したアプリケーションを開発するためのツールキット「VSC暗号ソフトウェア開発キット Ver1.0」の販売を開始した。

» 2004年07月12日 20時22分 公開
[ITmedia]

 ソフトバンク・テクノロジーは7月12日より、カオスウェアと共同で開発した暗号化技術「VSC暗号ソフトウェア開発キット Ver1.0」の販売を開始した。

 VSC暗号ソフトウェア開発キットは、カオス理論を織り込んだストリーム暗号方式の共通鍵暗号化技術「VSC(Vector Stream Cipher)」を利用してアプリケーションを開発するための開発キットだ。128ビット C/C++版とJava版の2種類がある。

 VSC暗号は、独立行政法人情報通信研究機構(旧通信総合研究所:CRL)が特許を持ち、著作権はカオスウェアが保有している。処理速度の高速性や暗号強度、フレキシビリティに優れていることから、動画や医療用画像、CADといった大容量データのリアルタイムな暗号化/復号化を可能にするという。

 今回発売される開発キットは、こうした特徴を生かしてのアプリケーション開発を支援するものだ。ソフトバンク・テクノロジーでは、セラーテムテクノロジーのネットワーク対応型新画像フォーマット「Pixel Live(旧VFZ/PFZ)」とフォーマットファイル管理ソフトウェア「Pixel Safe(旧PADS)」へのVSCの組み込みに取り組んでいく。またカオスウェアでは既に、VSCを利用したフォルダ/ファイルデータ暗号化ソフトウェア「VSC-P2P」を開発、販売済みだ。

 同開発キットには、クライアント/サーバ型、モバイル型、OEM提供型の3種類のライセンス体系が用意されており、価格はクライアント/サーバ型の場合、1サーバ/10クライアントで250万円から。将来的には256ビット版の開発、出荷も計画しているという。

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