シャープ、次世代ディスプレーの米VBを鴻海系と買収
シャープは22日、次世代ディスプレーの米ベンチャー企業、イー・ラックス社(デラウェア州)を親会社である台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業グループと10月に共同で買収すると発表した。小型の発光ダイオード(LED)で画面を形作る「マイクロLEDディスプレー」の開発を手がける企業で、液晶では難しい超大型ディスプレーなどの商用化につなげる。
鴻海系のベンチャーキャピタルやグループの液晶パネル大手、群創光電(イノラックス)などと共同で出資して経営を握る。イー・ラックスはシャープの米国研究所に所属していた研究者が2016年10月に立ち上げたベンチャー企業。シャープは7億円強に相当する自社が持つ関連特許を現物出資して、3割強の株式を取得する。