寒さ続き「サル団子」始まる 100匹以上が押しくらまんじゅう 香川・小豆島の自然動物園

団子の中央に割って入るA群のボス「団十郎」(中央)=香川県土庄町
団子の中央に割って入るA群のボス「団十郎」(中央)=香川県土庄町

 寒い朝が続いている小豆島(香川県)で、野生のニホンザルとふれ合える土庄町の「銚子渓自然動物園『お猿の国』」で、たくさんのサルが集まって寒さをしのぐ「サル団子」が観察され始めた。

 標高350メートル前後の銚子渓谷一帯にはA、Bの2群に分かれた約500匹のニホンザルが生息。餌付けで集められたサルたちが観光客を楽しませている。

 サル団子は多いときは100匹を超えるサルが互いに身体を寄せ合って暖を取る。B群(約200匹)で唯一のおとなのオスという事情でボスとなり、1カ月に満たない「トラ」(B群ボス歴代の名)の周囲に集まるサルは少ない。

 一方、「団十郎」が率いるA群(約300匹)は全体が穏やかな気性で、異なる家族間でもいっしょに集まるのが特長。20日は30〜40匹が集まるサル団子が5〜6カ所で観察された。

 寒さが増して強い季節風が吹くようになると、集まるサルの数が増えて大きなサル団子が見られるようになる。

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