兵庫県香美町の但馬漁協は2日、同町香住区の香住漁港で「第8回大漁かにまつり」を開催した。新鮮な松葉ガニ(ズワイガニのオス)などが市価よりも安く買えるとあって、大勢の観光客らが訪れた。
「松葉ガニの本場の香住漁港で冬の味覚を味わってもらおう」と毎年この時期に開催。会場では、1回2千円で氷の入った水槽からセコガニ(ズワイガニのメス)を10匹までつかみ取るイベントが人気を集め、順番待ちの長蛇の列ができた。水槽からセコガニが大量につかみ取られるたびに、大きな歓声が上がった。
大阪府茨木市から家族と一緒に初めて訪れた会社員の橋本信正さん(53)は冷水を我慢して8匹を獲得。近くの同漁協の直売所「遊魚館」ではセコガニ1匹を600円前後で販売しているだけに、「満足できる成果」と喜んでいた。
漁協関係者によると、11月6日に解禁となった松葉ガニ漁は順調で、昨年を上回る漁獲量という。