東証2部に上場する「ソリトンシステムズ(3040)」は自治体の情報セキュリティー、サイバー攻撃対策を手掛ける好業績銘柄です。
15日に発表した今12月期第1四半期業績は前年同期比16・9%増収、88・6%営業増益の好スタートを切りました。第1四半期営業利益5億6500万円に対して通期営業利益予想は13億3000万円で、第2四半期には新製品もリリース予定であることから、市場では通期の増額修正期待が高まっています。
また、同社の特徴としてはセキュリティー関連以外に、映像コミュニケーション事業を展開している点があります。世界最小・最軽量としている公衆モバイル回線の活用によるリアルタイム映像伝送システムは、放送局の利用のほか、ドローンへの搭載による活用で世界展開を図っています。
決算を好感して株価は急伸しましたが、1000円台前半の株価は最低投資金額10万円台での投資が可能な水準に、まだ位置しています。
3月に株式上場10年を迎え、近い将来の東証1部指定有力候補でもあることなどからすると、魅力的な投資対象として注目しておくことができるでしょう。
■天野秀夫(あまの・ひでお) 日本大学法学部卒。1987年4月、日本証券新聞社に入社。記者、編集局長などを経て、代表取締役社長を12年近く務める。2017年4月、独立。証券・金融界、上場企業経営者とのパイプを生かし金融リテラシーへの貢献を目指す。