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2017.10.11

世界で「最も信頼される」250社リスト、任天堂ほか日本の42社を選出

AR Pictures / shutterstock.com

フォーブスは10月10日、「世界で最も信頼される企業」ランキングを初めて発表した。高い信頼を得ている企業のみの名前が挙がるこのリストで、初回の第1位となったのはドイツのコングロマリット、シーメンスだった。

従業員およそ35万1000人を擁するシーメンスは、今年5月にフォーブスが公開した2017年版「世界の有力企業2000社ランキング(グローバル2000)」では50位だった。同リスト作成にあたっての調査期間とした一年間の同社の売上高は、およそ900億ドル(約10兆1000億円)、利益は64億ドル。保有資産は1540億ドル、時価総額は約1197億ドルとなっている。

日米の企業が多数

今回のランキングで最も多くの企業が名を連ねたのは、米国と日本だった。それぞれ61社、42社がリスト入りしている。日本企業のトップは4位の任天堂。そのほかパナソニックとトヨタがそれぞれ10位、13位と上位に入った。

トップ20入りした企業のうち、米国企業は8社。このうち3位につけたグーグルの親会社アルファベットは、フォーブスが同じく10日に発表した世界の「最高の雇用主ランキング」で1位となっている。

ランク入りした各社の業種は多岐にわたるが、自動車メーカーの名前が目立った。トヨタのほか、イタリアのフェラーリ、ドイツのBMWグループがそれぞれ8位、22位だった。

「グローバル2000」企業から選出

今回初めて作成したこのリストは、最新の「グローバル2000」リストに基づいている。同リストは58か国の公開企業からなり、各社の売上高の合計は、35兆3000億ドルに上る。

信頼度ランキングの作成にあたり、フォーブスは調査会社スタティスタ(Statista)の協力を得て、60か国のおよそ1万5000人を対象に調査を実施。「グローバル2000」に名を連ねた各社に対する意見を聞き、結果をまとめた。

主な評価基準は、「信頼性/誠実さ」「社会的行動」「雇用主としての態度」「製品・サービス」などとした。上位10社は、基本的に全ての基準で評価が平均を上回り、さらに「信頼性/誠実さ」「製品・サービス」で極めて高い評価を受けた企業だ。

以下、「世界で最も信頼される企業」の上位20社を紹介する。

1位: シーメンス/ コングロマリット/ ドイツ
2位: ミシュラン・グループ/ 自動車・トラック部品/ フランス
3位: アルファベット/ コンピューター・関連サービス/ 米国
4位: 任天堂/ 家庭用レジャー機器/ 日本
5位: ウォルトディズニー/ 放送・ケーブルテレビ/ 米国
6位: カールスバーグ/ 飲料/ デンマーク
7位: アップル/ コンピューター・ハードウェア/ 米国
8位: フェラーリ/ ─ /イタリア
9位: ヒルトン/ ホテル・モーテル/ 米国
10位: パナソニック/ 家庭用電化製品/ 日本
11位: マリオット・インターナショナル/ ホテル・モーテル/ 米国
12位: アディダス/ アパレル・アクセサリー/ ドイツ
13位: トヨタ自動車/ 自動車・トラック製造/ 日本
14位: LGエレクトロニクス/ 家庭用電化製品/ 韓国
15位: ネットフリックス/ 通信・小売/ 米国
16位: マイクロソフト/ ソフトウェア・プログラミング/ 米国
17位: SAP/ ソフトウェア・プログラミング/ ドイツ
18位: ギーベリッツ/ 建設資材/ スイス
19位: IBM/ コンピューター・関連サービス/ 米国
20位: ボルボ・グループ/ 重機/ スウェーデン

編集=木内涼子

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