コーセル、15億円で研究開発棟新設 開発人材を集約
電源装置製造のコーセルは11日、約15億円を投じて富山市の本社隣接地に研究開発棟を新設すると発表した。立山工場(富山県立山町)と本社内の開発人材を集約し、情報共有や技術連携をしやすくする。電源から出るノイズなどを測定する電波暗室を備え、顧客も使えるようにする。既に着工しており、2018年6月の完成を目指す。
新設する研究開発棟は5階建てで、延べ床面積が8205平方メートル。現在、立山工場と本社内に分散する約215人の開発人材を集約。来春入社する開発人材や資材部も含め、約250人が入る見通しだ。
同日、谷川正人社長が富山県庁を訪れ、石井隆一知事に報告した。地方で研究施設などを拡充する企業の法人税や地方税を減免する「地方拠点強化税制」に申請しており、認定されれば13例目となる。
新棟では再生エネルギーやファクトリーオートメーション(FA)関連機器向けの電源のほか、あらゆるモノがネットにつながるIoT関連製品の研究開発も行う。谷川社長は「新製品開発のスピードアップを図っていきたい」と述べた。海外向け製品の開発も進め、現在25%程度の海外売上高比率を10年後をメドに5割に引き上げる考えだ。
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