12月にJアラート訓練 福岡市全域で
福岡市は24日、全国瞬時警報システム「Jアラート」の運用訓練を12月1日に実施すると発表した。北朝鮮による弾道ミサイル発射などを想定。市内全域の携帯電話やスマートフォン(スマホ)に緊急速報メールを配信するほか、公民館や学校の防災行政無線に警報を流す。政令市での訓練は全国初という。
同日午前10時に弾道ミサイル発射、5分後に同市上空を通過したと想定し、それぞれメールを配信する。携帯電話やスマホからは警報音が鳴り、避難を促すメッセージが届く。市営地下鉄の全列車を安全確認のため一時停車する訓練もする。
高島宗一郎市長は24日の記者会見で「北朝鮮情勢は非常に緊迫している。実際にどういった警報なのか確認したり、企業や団体が避難マニュアルを検証したりする機会にしてほしい」と呼びかけた。
Jアラートは国民に危険を伝え、迅速な避難を促すシステムで、2007年から運用。弾道ミサイルや大規模テロのほか、地震や津波でも使われる。