ウィル<3241.T>の３００円台後半のもみ合い場面は絶好の買い場となっている可能性がある。兵庫県宝塚市を本拠とする関西地盤の不動産会社で一戸建てやマンションのリフォームで強みを発揮する。

　日本の中古住宅市場は米国の１０分の１ともいわれるが、少子高齢化の進展や、ここ国土交通省が本腰を入れて取り組む構えをみせている空き家対策に絡み中古住宅販売の規制緩和も期待されている。東京五輪開催年から５年を経た２０２５年には中古住宅販売市場が約８兆円、リフォーム市場が約１２兆円とも試算されており、現在との比較で倍増する見通し。異業種のソニー<6758.T>が子会社を通じヤフー<4689.T>やマネーフォワード<3994.T>と連携して中古住宅市場に参入の動きをみせるなど風雲急の気配だ。

　そのなか同社は１７年１２月期に営業利益段階で前期比１３％増の７億６０００万円と２ケタ増益を計画、１８年１２月期は８億円を上回ってくる可能性が高い。今後関東への進出も計画し中期的な業容拡大に期待がかかる。ＰＥＲ８倍台、配当利回り３．６％台はあまりに割安といえる。（銀）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）