銘柄研究

[3908]コラボスの銘柄研究

今回の記事は、来週3月17日で上場3周年となる、[3908]コラボスについての銘柄研究です。

今回は記念すべき第一回目。シリーズ化できるよう(サボらないよう)記事を書いていきます。

 

1.3言で解説 コラボスってどんな会社??

  • 企業のコールセンター向けにクラウド型の電話応答システムや顧客情報管理システムを開発・販売。
  • 収益源は、初期導入費用と運用課金(月額)によるもの。 →ストックビジネス
  • 5期連続の増収増益。電話応答システムは国内トップシェア

 

※コラボス採用HPより

 

2.コラボスを取り巻く市場

※コラボス採用HPより

昨年の総務省の調査では、クラウドサービス市場は、平成28年末のクラウドサービス利用企業の割合は前年末よ り2.3ポイント増加し、46.9%となっています。
⇒じわじわではありますが、クラウドサービス需要は伸びています。

・1/31 3Q決算 電話システム「@nyplace」 売上高は1,116,907千円(前年同四半期比10.1%増)
⇒IPネットワークを利用した電話交換機機能をクラウドで提供するインバウンド向けのサービスが好調に推移いるようです。

・1/31 3Q決算 「COLLABOS PHONE」は、売上高は94,308千円(前年同四半期比24.0%増)
⇒昨年私が調査したときは、赤字に近いビジネスで儲からないビジネスであると感じていましたが、中小企業であっても低コストでコールセンターを持つことができる需要に向き合った結果、花開いたように思えます。

 

・クラウド型CRM市場の市場規模は、平成28年度は1,291億円となり、前年度1,052億円から22.7%増加。
⇒オンプレミス(企業がシステムを自社保有・自社運用)型の市場からクラウド型の市場へとシフトしてきていることがよくわかります。

コラボスの提供するクラウド型の顧客情報管理アプリケーション「collabos CRM」が好調なのも頷けます。

 

3.気になるIR

1/22 1株につき3株の割合で株式分割
1/22 株主優待の新設
2/21 立会外分売の実施

完全に東証1部への鞍替えを狙っていると思います。

~参考~ マザーズから1部への鞍替えを果たした[3921]ネオジャパンの例

17.6.12 1株につき2株の割合で株式分割
17.6.23 株主優待の新設
17.10.6 立会外分売の実施

18.1.11 東証1部昇格

 

4.まとめ

コラボスは、顧客となる企業に対し、お客様相談室や製品問い合わせセンター等のコールセンターで利用される高額な専用システムを、月額料金制のクラウドサービスという形態で提供しております。

上場してからの過去3年間で、業績予想の上方・下方修正が一度も発表されておらず、保守的な会社予想が特徴です。

同社の提供するサービスは、安定してストックを積み上げる企業であると言えるでしょう。
また、今後も大手企業の自社システムからの切り替え需要が高まることが見込まれるので、国内シェア首位のコラボスは優位に立っていると考えて間違いないでしょう。

懸念として新規参入のしやすさ、競合の台頭も起こりやすい点が挙げられますが、導入実績の増加が顧客から選んでもらえることに繋がることと思います。

キャッシュリッチな企業ですので、音声のAI活用、海外への積極展開など新たな展開に期待したいと思います。