三菱自の株主総会 「三菱ブランドを守れるのか」株主から厳しい声
三菱自動車(7211)は24日、千葉市内で定時株主総会を開催した。総会では会社側が提出した3議案すべてが承認された。
株主総会は午前10時に始まった。冒頭、益子修会長が燃費試験データの不正について「株主の皆様は度重なる不祥事のあとも当社にご期待くださっていたにも関わらず、裏切る形になってしまった」とし「役員一同心より深くおわび申し上げます」と頭を下げた。
株主からは「前回の不祥事発覚後も自浄作用が機能していないのは人事制度に問題があるのではないか」「2度あることは3度ある。世間はそう思っていると肝に銘じてほしい」といった発言が相次いだ。益子会長に対しは「潔く辞任すべきだ」との声も上がったが、益子会長は「経営安定の道筋を付けてから新体制に引き継ぎたい」と理解を求めた。
日産自の傘下に入ることで「三菱ブランドを守れるのか」との質問に対しては「経営の自主性を守るのが提携のベース。調達など見えない部分では協力する。今後も三菱らしい車を作っていきたい」(益子会長)と述べた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕