5月の中途求人倍率、4カ月連続低下 1.78倍 知財関連の需要高く
リクルートホールディングス(6098)傘下のリクルートキャリア(東京・千代田)が13日まとめた5月の転職求人倍率は1.78倍と前年同月比0.07ポイント低下した。前年同月を下回るのは4カ月連続。求人数以上に転職希望の登録者の増加率が高かったことで求人倍率は低下したものの、倍率自体は高水準を維持している。
転職求人倍率は企業の中途採用の求人数を転職希望の登録者数で割って算出する。求人数は前年同月比26.2%増、転職希望の登録者数は同30.8%増だった。
職種別ではWEBプログラマーなどのネット関連専門職の転職求人倍率が5.33倍、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」の技術導入などに必要な機械の組込・制御ソフトウエア開発技術者は4.48倍、建設関連技術者は4.24倍だった。
「IoTや人工知能(AI)を活用した新しい製造業のビジネスモデルを囲い込むために法務・知財関連に詳しい人材の需要も高まっている」(転職サイト「リクナビNEXT」の藤井薫編集長)という。
業界別の転職求人倍率ではコンサルティング業界が6.85倍、インターネット業界が4.22倍、建設・不動産業界が2.85倍。三大都市圏では東海が2.93倍、関東圏は1.67倍、近畿は1.48倍だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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