HEROZの今期、税引き益13%増 将棋アプリ伸びる
人工知能(AI)を開発するHEROZは8日、2019年4月期の単独税引き利益が前期比13%増の2億8000万円になる見込みと発表した。最年少プロ、藤井聡太七段の活躍など将棋ブームを受けスマートフォン向け将棋アプリの利用者が伸びる。企業へのAI技術の提供も金融やゲーム業界向けが増える見通し。売上高は13%増の13億円を目指す。
同日発表した18年4月期の単独決算は売上高が前の期比32%増の11億円、税引き利益が2.6倍の2億4700万円だった。同社のアプリ「将棋ウォーズ」の利用者は4月末時点で1年前より100万人増え約450万人となった。
同社は4月20日に東証マザーズに新規上場して個人投資家の買い注文が殺到した。初値に比べて株価は下げているが、8日終値(2万1960円)の予想株価収益率(PER)は、今期の業績予想をベースにすると263倍となる。上場により前期末の現金・同等物は7.6倍の15億円に膨らんだ。市場の成長期待に応えるには調達した資金の活用が課題になる。
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