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【IRアナリストレポート】メディカルシステムネットワーク(4350)

投稿:2018/02/20 15:35
注目銘柄・企業情報 配信元:みんかぶマガジン 著者:鈴木 行生

~調剤薬局のネットワーク事業で業界No.1、独自の地域ケアシステムを展開~

【ポイント】
・ネットワーク事業に弾みがついている。加盟店数の増加が前々期+200件、前期+370件、今2018年3月期+700件とピッチが上がっている。2017年12月末で2293件と、累計2000件を突破。最初の1000件まで14年、次の1000件が5年弱、今後は2年ペースとなり、5年以内に5000件に拡大しよう。利益率が50%を超えるビジネスなので効果は大きい。

・当社は医薬品の卸と調剤薬局を結ぶネットワークで業界No.1、医薬品の取扱高でも業界トップクラスである。発注システム、在庫管理システム、レセプトデータ管理システムなど、自社開発によるネットワークシステムの提供で、自社店舗の売上高では業界7位にとどまるが、ネットワーク加盟店舗数と医薬品の仕入高で独自の強みを発揮する。

・加盟件数の拡大ピッチを高める戦略に力を入れている。薬剤師、医師などの人材求人サイトを運営するCBホールディングスや医薬品在庫管理に優れたオークラ情報システム(全国2000ユーザー)と業務提携した。こうした提携先からの紹介が顕著に増えている。また、自社ブランドによるジェネリック医薬品の供給準備も進めている

・2018年3月期は経常利益で30億円(前期比+42%)と急回復をみせるが、2019年3月期は厳しい診療報酬の改定で減益となろう。しかし、どのように対応すればよいかは分かっている。地域包括ケアの中での「かかりつけ薬局」への対応が勝負となろう。中期計画では、「未病・予防-医療-介護」を支える地域薬局機能の充実を目指している。

・2017年10月にグループの組織再編を実施した。組織機能の効率化と共に事業も見直している。サービス付き高齢者向け住宅、医療介護施設向け給食、治験施設支援(SMO)など、周辺事業の収益性改善では、治験のエスエムオーメディシスは昨年6月に株式譲渡で撤退、給食は黒字化した。サ高住のオフバランス化は引き続き課題である。

・子会社の統合で、一定のコスト削減と税効果のメリットが得られよう。2018年4月の診療報酬改定の影響で業績は上下するものの、ネットワーク事業を軸に、中期的には経常利益50億円が十分想定できよう。2年間の第三者割当新株予約権のファイナンスを実行中である。収益性の向上につれて、株式市場における評価も大きく好転してこよう。

目 次
1.特色 調剤薬局に独自のネットワークシステムを築く.
2.強み 自社開発のシステムでサービス向上と効率化を推進.
3.中期経営方針 調剤薬局のネットワークで圧倒的トップを目指す.
4.当面の業績 薬価改定の影響をいかに乗り越えるか.
5.企業評価 ネットワーク事業を柱とした新たな連携効果に注目.

メディカルシステムネットワーク(4350)
企業レーティング
株価(18年2月19日) 579円
時価総額 173億円(29.9百万株)
PBR 1.67倍
ROE 9.8%
PER 17.1倍
配当利回り 1.7%
総資産 58699百万円
純資産 10212百万円
自己資本比率 17.5%
BPS 347.0円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2010.9 41131 1528 1329 473 20.4 4.50
2011.9 46508 2262 2139 1001 38.6 6.25
2012.3 25410 1357 1314 518 20.0 3.75
2013.3 54827 2046 1912 756 29.1 8.0
2014.3 66181 2091 2019 668 27.7 8.0
2015.3 75548 2641 2540 885 37.1 8.0
2016.3 87715 3783 3860 1720 60.1 9.5
2017.3 88865 2113 2109 571 19.3 10.0
2018.3(予) 95000 3100 3000 1000 33.8 10.0
2019.3(予) 99000 2500 2400 960 32.4 10.0

(17.12ベース)
(注)2012.3期は決算期変更で6ヵ月決算。ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。09.9期で1:200、12年4月、12年6月に各々1:2の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当は修正ベース。

企業レーティングの定義:当該企業の、①経営者の経営力、②事業の成長力・持続力、③業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/medelikarusisutemuneltutowa-ku201802.pdf

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