投資銘柄分析Vlog

銘柄分析を中心に、決算やIRの分析、オススメの本、投資のライフハックなど書いていきます。趣味は写真、読書、旅行、ゲームです。趣味のこともたまに書きます。”V”logは、Victoryにかけてみました。

【銘柄分析】9466_アイドママーケティングコミュニケーション

今日は、9466アイドママーケティングコミュニケーションについて調べました。スーパーやドラッグストアにとって「真田幸村」のような参謀の存在です。

 

ポイント

  1. 全国の食品スーパーは戦国時代。スーパー業界は全体として市場が飽和している。さらに、「スーパー」「コンビニ」「ドラッグストア」の差別がなくなってきており、どの業種も「販売促進」が重要となってくる。
  2. ビッグデータによる「マーケティング」→「企画・立案」→「デザイン」→「制作」→「印刷」を一貫して請けおう。印刷以外は内製化でコスト削減。
  3. 専任販売促進支援チームが、クライアントに常駐。なくてはならない存在になる。(ストックビジネス)。12クライアントと契約。
  4. メーカーと消費者を直接つなぐ”キャッシュバックアプリ”に可能性(アプリの評価は気になる。)
  5. 9956 バローで確かな実績を積んできた。ノウハウを他のスーパー、ドラッグストアに展開できる。「ライフ」コスモス薬品」「薬王堂」など着実に新規獲得。

トークお題

アイドマの「ここはどう考えてますか?」「こういうことが気になっています。」など、なんでも話しましょう。

銘柄分析

1.ビジネスモデル

食品スーパーやドラッグストア向けに、”統合型販促支援サービス”の提供。①クライアント先への専属チームの常駐、②印刷以外の業務プロセスの内製化、③販促チラシの制作、で効果を追求。一貫して行えるのが強み。

ホリスティックレポートより引用

 

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ホリスティックレポートより引用

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ポイントの1.2.3に挙げたように、激化する小売業の中でなくてはならないビジネスになってきます。しかも、ストックビジネスの展開もあります。BtoBの特性上、同エリア内の同業種には1つのクライアントとしか契約できませんが、スーパーもドラッグストアも全国ではまるで「信長の野望」のように、地域で勢力があります。スーパーやドラッグストアにとって、まるで真田幸村のように優れた参謀の存在になるビジネスです。
今は売上の半分をバローが占めています。全国のどのスーパーでもドラッグストアでも展開できるので、全国展開で売上の成長余地があります。
キャッシュバックアプリはメーカーと消費者を直接つなぐサービスです。メーカーにとってリアルに情報を得られるメリットがあり、消費者にとっては節約につながります。(アプリストアでの昔の評価が悪く、そこは気になります。 )

2.業績

 ヤフーファイナンスより引用

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ほぼ一貫して右上がりで成長しています。来期以降も期待できます。

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3.財務

営業CF、自己資本比率、有利子負債などをチェックし特に気になりませんでした。

4.計画の進捗率

先日決算発表でした。昨年度掲げた計画を売上、利益ともに達成しています。

5.バリュエーション

現在の株価は「683円」、今季予想1株益は「50.30円」から、PERは「13.58倍」です。成長性とビジネスモデルから、15倍以下で「割安」と考えます。配当利回りが2.6%あり高配当なので、株価の下支えにもなり、底値も比較的安心できます。
///PERを訂正しました///

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気をつけること(5/23追記)

・今後決算やIRなどで注意してみていきたいことです。2つあります

1.新規顧客を獲得できるか

ビジネスの性質上、同エリアの同業種とは契約できません。国内のスーパー、ドラッグストアはまさに戦国時代で、完全に全国制覇している企業はありません。なので、まだまだ拡大余地はあると考えていますが、今後の新規獲得を見守っていきたいです。

2.紙のチラシは新聞の発行数減少とともに減っていくこと

チラシは基本的に「新聞への折り込みチラシ」です。新聞の発行部数が減少していく中、折り込みチラシも減少していきます。でもこれは実はチャンスな部分もあり、発行部数が減る分その分「質」(つまり効果)が求められます。同社の、ビックデータによるマーケティング、それを実行できる企画・デザイン力、その実績で勝負できると思います。また、スマホアプリでのデジタルサービスを開始したので、紙媒体減少への戦術が伺えます。スマホアプリは初期問題で、現在も評価が低いことが気になります。

戦略と戦術

戦略

保有したい銘柄

戦術

PER20倍は見こめる。長期で成長を見守りたい。大型契約のIRに注目。

結び

昔スーパーの銘柄が好きで、中国地方のハローズ、富山のアルビス、北海道のダイイチなど保有していました。ハローズでの利益は今でもいい思い出です。このとき、「スーパーは、実は完全に全国制覇している企業はなく、戦国時代のようだ」と印象を持ちました。もうスーパー全体としてはほぼ飽和しているので、今後はアイドマのような”名参謀”とともに、ビッグデータを元にした効率のよい経営が必須となってくると思います。
*売買は自己判断および自己責任でお願いします。