富士通、ソレキアをTOBで完全子会社へ フリージア会長に対抗
富士通(6702)は16日、電子部品商社のソレキア(9867)をTOB(株式公開買い付け)で完全子会社化すると発表した。取得価格は1株3500円で、総額は25億7000万円。買い付け期間は17日から4月28日まで。買収後にソレキアは上場廃止となる見込み。
ソレキアに対しては、フリージア・マクロス(6343)の佐々木ベジ会長が2800円でTOBを実施すると関東財務局に届け出たことが2月3日に明らかになっている。ソレキアは3月10日に佐々木氏のTOBに反対を表明していた。
富士通はソレキア株の2.7%を持つ。約60年の取引関係がある富士通の販売代理店で、同社のシステム事業の顧客へのサポート業務も手掛ける。富士通は事業の安定運営には、グループに囲い込むことが得策と判断したようだ。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕