【2417】 ツヴァイ (東証二部) -
現在値 752円/100株 PER247.3 PBR0.78 2月配当 株主優待あり
結婚相手紹介サービス大手、最多会員数を保有。イオン傘下。
配当は2月末一括の30円配当のため、配当利回は約3.99%となります。
ツヴァイは株主優待制度を導入しており、2月末時点の単元株主に対して、入会時の活動
サポート費50%割引券を3枚進呈しているため、使用機会があれば高い利回りとなります。
業績を確認していきます。
■2015年2月期 売上高 37.9億円、経常利益 2.7億円 EPS 40.1円
■2016年2月期 売上高 38.9億円、経常利益 1.6億円 EPS 21.5円
■2017年2月期 売上高 37.6億円、経常利益 0.8億円 EPS 9.1円
■2018年2月期 売上高 36.5億円、経常利益▲1.6億円 EPS▲54.1円 (5/8)
■2019年2月期 売上高 37.0億円、経常利益 0.6億円 EPS 3.0円 ce
□2018年8月中 売上高 17.5億円、経常利益▲0.7億円 EPS▲17.7円 四e
2018年2月期の売上高は前期比3.0%減の36.5億円、経常利益は赤字転落の▲1.6億円と
なり、期初予算も大幅に割り込みました。主力のツヴァイ事業において、Webでのプロモー
ション展開や、交通広告・看板広告を強化したことで、新規の応募者数は昨年対比で2割
増加し、この応募を取り込んだ新規入会者数も昨年を上回ったものの、既存会員の退会
にが想定超となり、月会費収入の減少が響く形となりました。また、会員数の減少に従い
付帯事業であるパーティ・イベント事業についても苦戦する形となりました。
進行期の2019年2月期の予算については、売上高が1.3%増の37億円、経常利益は黒字
転換となる0.6億円を予想しております。予算前提は新規入会者数を11.3%増の13,200名、
退会者数を7.9%減の11,400名で想定しているため、相変わらずの"気合い予算"となって
いますが、度重なる業績未達で懲りたのか、例年よりは多少は保守予想になっています。
なお今期からは外部向けパーティ事業を廃止し、会員向け・法人/自治体からのイベント
受託型に絞るため、増収確保にはツヴァイ事業での相当な巻き返し、が必要となります。
苦しいのは競合とされるIBJ(6071)あたりでも、当社の主力である“サイトを介した婚活”
事業の会員数は減少しており、同社でも担当をつけたり、より直接的な“結婚相談所”の
事業を強化して、ハンズオン型にシフトする傾向がみられます。当社の場合はあくまで
サイトのユーザビリティの向上などに重きを置いている傾向が強く(ツヴァイは同業者の
中でも会員の自主性に任せる傾向が強いと言われている)、今後はネットマーケティング
(6175)のOmiaiや、Facebookがサービスイン予定とされる出会い系サービスとも露骨に
競合する方向へと向かっているため、その辺が当社のセンスのないところと言えます。
また、実績期の決算でついに赤字に転落しており、赤字と配当の吐き出しによりBPSが
一層削られてしまったものの、依然として無借金状態が続いています。現金もイオンの
CMSとみられる10億円にくわえ、有価証券も12億円(※うち8億円がイオンFS株式)保有
しているため、見かけ以上にタコ足配当を継続出来る体力は残っているとみられます。
特に赤字でも30円配当を維持した事実は大きく、赤字脱出出来るか分からない今期も
期初時点から30円の配当予想を出しているのは、つまりそういうことかと思われます。
*参考記事① 2017-05-25 779円 --
業績ジリ貧も財務余裕でタコ配続く、ツヴァイ(2417)。
*参考記事② 2016-06-18 768円 --
業績凋落で30円配当が"タコ足"圏へ、ツヴァイ(2417)。
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