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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:出光興産、ヤフー、コジマ

出光興産 <日足> 「株探」多機能チャートより
■出光興産 <5019>  4,390円  +580 円 (+15.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 10日、昭和シェル石油 <5002> と19年4月1日に経営統合することが決定したと発表したことが買い材料。「出光興産、自社株買いの実施を発表」も好感された。自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ⇒⇒出光興産の会社開示情報を見る

■ヤフー <4689>  403円  +43 円 (+11.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 10日朝、ヤフー <4689> が発行済み株式数の10.73%にあたる6億1111万株(金額で約2200億円)を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。公開買い付け期間は7月11日から8月9日まで。買い付け価格は360円で、ソフトバンクグループ <9984> 傘下のソフトバンクが米アルタバ(旧米ヤフー)からTOBで取得した同社株を買い付ける。

■コジマ <7513>  569円  +46 円 (+8.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 コジマ <7513> が急伸。9日大引け後に発表した18年8月期第3四半期累計(17年9月-18年5月)の経常利益(非連結)が前年同期比77.5%増の26.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。4K対応テレビを含む映像商品やスマートフォン、エアコンなどの販売が好調だったことが寄与。通期計画の40億円に対する進捗率は5年平均の38.7%を上回る66.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ローツェ <6323>  1,983円  +106 円 (+5.7%)  11:30現在
 ローツェ<6323>が大幅高で3日続伸、底値離脱の動きを強めてきた。ここ半導体関連株への見直しが進んでいる。米国株市場ではインテルやエヌビディアなどが7月に入りリバウンドを鮮明としており、フィラデルフィア半導体株指数も戻り足を強めている。半導体メモリーはスマートフォン向け需要が減速傾向にあるとはいえ、中国のメモリー投資は政府主導の「中国製造2025」を背景に引き続き拡大基調を強めている。また世界的に、半導体デバイスは車載向けが高水準の伸びを示しているほか、ビッグデータ対応のデータセンター増設に伴う需要も旺盛で関連銘柄に吹く追い風は強い。そのなか、ウエハーガラス基板搬送装置のトップメーカーである同社はこの好環境を享受しており、19年2月期営業利益は前期比19.4%増の50億5700万円を見込む。

■三菱UFJ <8306>  646.1円  +17.4 円 (+2.8%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>のメガバンク3社がいずれも3日続伸と上値追い態勢にある。前日の米国株市場ではリスクオンの流れを映してJPモルガンやシティグループ、ゴールドマン・サックスなどの大手金融機関が軒並み大幅高に買われ全体相場を牽引、東京市場にもこの流れが波及している。好調な米国経済を背景に米10年債利回りは2.86%まで上昇、運用環境の改善に対する思惑もフォローの風となっている。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,754円  +176 円 (+2.1%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が高い。9日の取引終了後、子会社ソフトバンクが同日付で東京証券取引所へ新規上場予備申請を行ったと発表。今年最大規模のIPOになるとみられていることから、これを好材料視した買いが入っている。より自律的な経営視点と成長戦略を持ち、強固な事業会社となるための事業体制が整ってきたと判断したという。子会社ソフトバンクの上場で、調達資金を活用したさらなる事業拡大への期待から買いが入っているようだ。

■ブリヂストン <5108>  4,191円  +54 円 (+1.3%)  11:30現在
 ブリヂストン<5108>が3日続伸。ドイツ証券は9日、同社株のレーティングを「ホールド」から「バイ」へ引き上げた。目標株価は4850円から4900円に見直した。同社株は足もとで下落したことから十分な上昇余地があると指摘している。今下期の業績は上期比で利益率の改善がみられることを予想。また、発行済み株式数の5%に相当する1750億円の自社株買いを年末までに発表し、19年度に実施されることも見込んでいる。

■デンカ <4061>  3,645円  +35 円 (+1.0%)  11:30現在
 デンカ<4061>は3日続伸。9日の取引終了後、子会社デンカ生研の新潟工場(新潟県五泉市)にインフルエンザワクチンの新工場を建設すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。約160億円を投じてインフルエンザワクチン原液製造設備を建設する予定で、稼働後は供給能力は倍増することになる。今期中に着工し、22年シーズンの供給開始を目指すとしている。

■太陽誘電 <6976>  3,460円  +30 円 (+0.9%)  11:30現在
 太陽誘電<6976>が3日続伸し新高値。岩井コスモ証券は9日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を2470円から4000円に引き上げた。同証券では(1)今期の会社計画は営業微増益予想だが、為替前提は1ドル=105円と保守的で大幅上振れが予想されること(2)積層セラミックコンデンサ(MLCC)の値上げが18年ぶりに浸透することへの期待が高まっていること――を指摘。同証券では19年3月期の連結営業利益は会社予想210億円に対し270億円(前期比34%増)、20年3月期の同利益は今期推定比26%増の340億円を見込んでいる。

■SUMCO <3436>  2,305円  +15 円 (+0.7%)  11:30現在
 SUMCO<3436>が4日続伸で25日移動平均線とのマイナスカイ離を解消、戻り足を鮮明としている。前日の米国株市場ではインテル、アプライドマテリアルズ、ザイリンクス、エヌビディアなど半導体関連が軒並み高となり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数も3日続伸となった。また、足もと外国為替市場で1ドル=111円近辺の推移と円安に振れていることも追い風に、同社株には空売りの買い戻しや見直し買いが入っている。

■フジ <8278>  2,031円  -163 円 (-7.4%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 フジ <8278> が続急落し、年初来安値を更新した。9日大引け後に発表した19年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比18.5%減の18.7億円に落ち込んだことが売り材料視された。業種・業態を越えた競争の激化により客数が減少し、売上高が前年を3.3%下回ったことが響いた。持分法による投資利益が減少したことも利益を圧迫した。上期計画の50億円に対する進捗率は37.4%にとどまり、業績下振れを警戒する売りが向かった。

■ネクステージ <3186>  1,002円  -31 円 (-3.0%)  11:30現在
 ネクステージ<3186>は反落している。9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(17年12月~18年5月)連結決算は、売上高756億4100万円(前年同期比31.4%増)、営業利益20億1600万円(同25.7%増)、純利益12億700万円(同12.7%増)と大幅営業増益となったが、既に業績予想の修正を発表済みであることから、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。今年4月にSUVの大型専門店を出店したほか、既存店に併設して買取専門店を3店舗出店したことが寄与した。また、ジャガー・ランドローバーを2店舗、子会社がフォルクスワーゲン1店舗を出店し、グループを挙げて新車販売の拡大を図ったことも貢献した。なお、18年11月期通期業績予想は、売上高1350億円(前期比13.5%増)、営業利益38億円(同9.4%増)、純利益25億円(同10.5%増)を見込んでいる。

■栄電子 <7567>  618円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   11:30現在
 栄電子<7567>が異彩人気。前日はストップ高水準で張り付く展開となったが、その余勢を駆ってきょうもカイ気配スタートで水準を切り上げる動き。急騰力に富む銘柄で、動き出すと投機資金の流入が加速する傾向がある。スイッチング電源などに強みを持つ独立系の電子部品商社で、IoTや人工知能(AI)関連分野向けなどで企業の投資意欲の拡大を背景に業績は好調に推移、19年3月期営業利益は前期比35%増を見込む。株価は前週5日に年初来安値をつけた矢先だが、動きを一変させ550円近辺に位置する25日移動平均線との下方カイ離を解消、そのまま一気に上抜く公算が大きくなった。

■システム ディ <3804>  757円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在
 システム ディ <3804> [JQ]がストップ高に買われている。10日付の日本経済新聞朝刊に掲載された特集記事、売上高100億円以下の上場企業「NEXT1000」を対象とした直近の総資産に対する営業キャッシュフロー比率の改善度合いランキングで、同社が1位となったことが刺激材料となったようだ。同社は学校法人向け業務ソフトやスポーツクラブ向け管理ソフトの開発・販売を手掛ける。記事では「ニッチ市場で強固な顧客基盤を築き、総資産36億円の中堅企業ながら、2017年10月期は本業で10億円の現金を稼いだ」としている。また、同ランキングで8位にリストアップされた浜井産業 <6131> [東証2]も大幅高に買われている。

■フルッタフルッタ <2586>  695円  +90 円 (+14.9%) 一時ストップ高   11:30現在
 9日に発表した「アスラポートと開発した商品販売へ」が買い材料。アスラポート・ダイニング <3069> [JQ]との業務提携に基づいて開発したココナッツヨーグルトをイオンリテール全店で販売開始。

●ストップ高銘柄
 大興電子通信 <8023>  748円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   11:30現在
 データセクション <3905>  787円  +100 円 (+14.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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