コマツの今期、純利益19%減 買収の米社の一時費用響く
コマツ(6301)は27日、今期(2018年3月期)の連結純利益(米国会計基準)が、前期比19%減の920億円になりそうだと発表した。今年4月に買収が完了した鉱山機械メーカーの米ジョイ・グローバルで一時費用が発生することが響く。市場予想平均(QUICKコンセンサス)の1225億円(27日14時時点、14社)を大きく下回った。
売上高は18%増の2兆1350億円、営業利益は10%減の1560億円を見込む。鉱山機械需要の回復や米ジョイ・グローバルの貢献で増収となる。一方で営業利益は米ジョイ・グローバル向け固定資産の償却費など一時費用が膨らむ。想定為替レートも1ドル=105円、1ユーロ=115円、1人民元=15円を前期よりも円高に見込んでいることも、利益の目減り要因となる。
併せて開示した17年3月期の連結決算は、売上高が前の期比3%減の1兆8029億円、純利益が17%減の1133億円だった。円高の進行の影響で建設機械を中心に収益が目減りした。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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