事業の買収というのは、買収するほうが得のように感じますが買収される方もこれだけお金がもらえるから手放してOKと思うから成立するわけで一概にどちらが得なのかは未来にならないとわかりません。
この度、クルーズのゲーム事業を45億円でマイネットがお買い上げしました。
16タイトルがマイネットが手に入れれるわけですね。
この16タイトルが45億円があるということですが
本当にお得なのでしょうか。
そんなの未来にならないとわからないよ。とというのが正解なのですが蛇足ながら調べてみました。
クルーズの売上の推移です。
これでいきますと下がっても1Qあたり5億円はこれからも見込めそうです。
そうなると
45/5億=9 なので2.25年で回収できます。めでたしめでたし。
。。。。。ではないですね。
よく読めば「エレメンタルストーリーを除くタイトルを買収と書いてあります。」
エレメンタルストーリーは平均50位台に位置するクルーズゲームの稼ぎ頭です。
では、それをのぞいた場合はどうなるのでしょうか。
以前、取り上げたユナイテッドは
ほとんどクラッシュフィーバーの売上で7.5億円売り上げています。
全部でないので仮に6億円としましょう。
4月-6月のクラッシュフィーバーの順位です。
これをみますと平均50位よりはしただけど80位くらいにも見えます。
50位と80位の違いがどれだけあるのかわかりませんが仮に1.5倍くらいとしますと
6*1.5=9億円です。
先程のクルーズのネイティブアプリ(特にFFGM)との割合から考えてもいい感じかと思います。
そうなるとネイティブアプリが
16.65億-9億=約7億円になりまして
◆ブラウザー16億円程度
◆ネイティブ7億円程度
だと
2015年1Q-2Qの間くらいの利益水準が想定されます。
そうなると177-349の間ですので2.5億円程度となり
今の状態でしたら
45億/2.5億=18 になりますので4年半で回収となります。
ただ、これは今のゲームの売上が続くと仮定しているので
ここから人気が除々になくなったら(多分人気は少しずつなくなると思います。)7年とか10年とか長期間でやっと回収となってしまいます。。。。。
しかし、よくよく先ほどの表を見ると
ネイティブアプリに
大型IPタイトル(タイトル非公開)
が2本あります。
この未発表が本当に大型タイトルでベスト50の常連になるのでしたら話はまったく変わります。
大ヒットでしたらすぐ回収するかもしれません。^^;
書いていて思ったのですが
「大型IPタイトルがわからないと価値がわからないよ!」という身もふたもない事を思ってしまいました。
その上、大型IPタイトルがヒットするかどうかもわかりません。
冷静に考えたら「ラブライブ」と「ワンピース」で国民的人気なのは「ワンピース」ですが
ゲーム売上では「ラブライブ」が勝っています。
ただ、どちらにしても
マイネットは今まで「リビルド事業」と言って中古ゲームでの売上を収益の柱としてきたものが
完全に「新作ゲーム」で勝負という今までの形態と大きく変化させています。
この会社として大勝負にでたマイネットの結果が今から楽しみだったりします^^
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