本日は4銘柄の初値がつきましたので、前日上場予定だった2銘柄も含めて初値レポートいたします。結果的には初値3強、1弱。初日のセカンダリー1強、3弱です。

まずは力の源ホールディングス(3561)です。

初値売りで約16.3万円のプラスです。当選者の方、おめでとうございます。

力の源ホールディングス(3561)のIPO新規上場情報

【3561】力の源ホールディングス(公募価格600円)

3561  

初値:2,230円(公募比: +1,630円/+271.7%)
高値:2,632円
安値:2,158円
終値:2,630円
出来高:1,819,900株(公募売出総計:1,000,000株)

初値で公開価格4倍に近い高騰でしたが、やはり人気や注目がある銘柄は強いです。高すぎてもまだ欲しいという層が多いという状況でした。「一風堂」人気は凄いですね。

多くの人が注目を集める話題株というのは今後もIPOでは強い状況が続きそうです。

ここはラーメン屋と見るか、フランチャイズ小売と見るかで評価が随分と変わりそうです。個人的にはラーメン店のフランチャイズを日本発祥で世界展開するのは面白いと思っています。たこ焼きのホットランドの時もそれは感じました。

こちらは、今回はピタリ賞は出ませんでした。

読者予想最高では3,000円までありましたが概ね予想よりも高い初値だったという印象です。それでも突撃した方が初日ではセカンダリーで勝てるという展開でした。ただ、ここからは相当買いにくいと思ってしまいます。


続いて、インターネットインフィニティー(6545)。

初値売りで約37.2万円のプラスです。当選者の方、おめでとうございます!

インターネットインフィニティー(6545)のIPO新規上場情報

【6545】インターネットインフィニティー(公募価格1,320円)

6545

初値:5,040円(公募比: +3,720円/+281.8%)
高値:5,730円
安値:4,420円
終値:4,450円
出来高:627,500株(公募売出総計:195,000株)

初値は当方も直前で予想した5,000円付近となりました。その後はやはり枚数が少ないため板が薄く荒れる展開です。700円近く上がったかと思えば、最終的には初値より600円程度下げて引けています。

値幅は1,300円程度でかなり荒い展開です。放出量が少なくて高騰する銘柄はかなりのチャレンジャーじゃないと参加しにくいですね。出来高は公募売出総数の3回転程度、明日以降も売り枯れ狙い、即金規制明けの買いなど荒い展開が予想されます。

個人的には売り枯れは引き起こしやすい銘柄なので、初日に初値から値を落としたのは逆に良かったのかも?と感じています。

こちらも、今回はピタリ賞は出ませんでした。

5,000円予想を含め、読者予想はばらつきがありながらも5,000円程度の平均予想に落ち着いています。概ね妥当な結果になったということでしょうか?


続いてフルテック(6546)。ここから本日上場予定銘柄です。

初値売りで約6.3万円のプラスです。当選者の方、おめでとうございます!

フルテック(6546)のIPO新規上場情報

【6546】フルテック(公募価格600円)

6546

初値:1,230円(公募比: +630円/+105.0%)
高値:1,263円
安値:955円
終値:985円
出来高:2,565,900株(公募売出総計:1,119,200株)

まさか東証2部銘柄が2倍の初値をつけるとは思いませんでした。IPOの初値状況が良いことと東証2部でも吸収金額が小さかったことが影響したのかもしれません。時間を掛けて1000円超えと思っていたのですがさっさと達成してしまいました。

一方、初日の状況はバケツリレーのような売りが売りを呼ぶ展開となっています。終値の985円でも当方の予想よりも高い位置です。あまり東証2部銘柄が目立ちすぎてもなぁと思ってしまいますね。

こちらは、今回はピタリ賞は出ませんでした。

読者予想の最高予想でも800円です。如何にこの初値結果が異常か見て取れます。IPOならなんでも来い的な状況になっていないか不安になりますね。あまり異常な状況が続くのも長年のIPOファンからは好ましくないと思っています。


最後にマクロミル(3978)。

初値売りで約8,300円のマイナスです。当選者の方、残念でした。

マクロミル(3978)のIPO新規上場情報

【3978】マクロミル(公募価格1,950円)

3978

初値:1,867円(公募比: -83円/-4.3%)
高値:1,874円
安値:1,651円
終値:1,680円
出来高:5,551,200株(公募売出総計:25,505,000株)

マクロミルは予想通りの引受価格での公募割れでした。決壊してからも買い支える要素がなく最後までダラダラと下げる展開です。このような展開でもまだ公募売出総数の5分の1程度の出来高です。相当数の公募売出株がしこりして残っている状況でしょう。

当方D評価でしっかりとパスを宣言していたので、この部分は皆様の役に立ったのではないかと思います。ただ、この公募割れが霞むほど今のIPOの状況の結果が良すぎて、冷やし玉にはあまりなってないのかな?という印象です。

とりあえず2017年の公募割れ1号はマクロミルということになりました。

IPOを長く見ている方にとっては、ある意味予想通りすぎたかもしれません。

こちらは、今回はピタリ賞がでました。3名の方が引受価格予想でピタリ賞です。

こういった公募割れ銘柄では引受価格予想がピタリ賞になりやすいという技がありますが、そのかわり公開価格が決まらないと引き受け価格がわからないので、期間賞が手に入らないというデメリットもあります。ただ、恐らく多くの読者様が公募割れと感じていたのでしょう。

しっかりと読者予想平均が引受価格付近を示しています!

以上、4銘柄の初値レポートです。ロング記事になりましたが、振り返りの参考になれば幸いです。