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【個別銘柄】好業績の富士フイルムやホシデン大幅高、アミューズ急落

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  15日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  富士フイルムホールディングス(4901):前日比7.7%高の4245円。4-6月期営業利益は前年同期比22%増の358億円だったと14日に発表した。イメージングソリューション、インフォメーションソリューションの両部門で収益性が改善した。野村証券は事業環境は良好とし、18年3月期営業利益予想を従来の1870億円から1960億円(会社計画1850億円)に増額し目標株価を4773円から5381円に上げた。投資判断は「買い」を継続した。

  ホシデン(6804):12%高の1715円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株価を1200円から2000円に上げた。任天堂の新型家庭用ゲーム機「スイッチ」のハードの組み立てを同社が請け負っていると想定。部品も含めたサプライチェーンの能力が現在急速に上昇しており、需要増加に伴う業績拡大を株価が織り込む局面が到来したとみている。

  昭和電工(4004):5.2%高の2876円。メリルリンチ日本証券は、人造黒鉛電極はスポット市況のさらなる急騰や契約の再交渉、電炉減産の懸念などでさらに需給逼迫(ひっぱく)感が強まると分析。昭電工など人造黒鉛電極各社にポジティブな示唆だとした。

  セイコーエプソン(6724):2.3%高の2787円。大和証券は目標株価を2700円から3100円に上げた。大容量インクタンクモデルの数量拡大ピッチが第1四半期に加速したと指摘。プロジェクターやロボットなどの成長期待も維持され、来期の業績拡大を織り込む株価形成が期待できるとみる。18年3月期営業利益予想を740億円から860億円(会社計画760億円)、来期を820億円から1020億円に増額した。

  アミューズ(4301):9.5%安の2748円。14日発表の4-6月期営業利益は前年同期比41%減の7億6200万円だった。主力のアーティストマネージメント事業では大型コンサートツアーなどのイベント収入が減少、音楽パッケージの商品売り上げ収入や新譜の印税収入も振るわなかった。

  日本電子(6951):3.8%安の528円。野村証券は目標株価を600円から570円に下げた。透過型電子顕微鏡の価格競争を受けて4-6月期は厳しいスタートとなったとし、18年3月期営業利益予想を35億円から20億円(会社計画30億円)、来期を40億円から31億円へそれぞれ減額した。

  ワタミ(7522):3.4%高の1416円。14日に発表した4―6月期営業損失は1億1200万円と、前年同期の5億9100万円から赤字幅が縮小した。国内外食事業で、業態転換などによる売り上げ獲得施策と店舗オペレーションの改善などによる収益性改善施策が奏功した。

  LITALICO(6187):8.7%高の1594円。4―6月期営業利益は前年同期比25%増の1億9200万円だったと14日に発表した。障害者を対象としたLITALICOワークスやジュニア事業が順調に推移した。

  リニカル(2183):12%安の1643円。4―6月期営業利益は前年同期比30%減の2億5300万円だったと14日に発表した。国際共同治験を中心に受託案件は増加したものの、人件費の増加やオフィス移転費用が響いた。

  SMC(6273):3.4%高の3万5350円。大和証券は、自動化や効率化、品質維持などを目的にFA投資増による恩恵が続いていることや、多彩なアプリケーション関連投資の増加で豊富な業績拡大シナリオを持っている点に注目。18年3月期営業利益予想を1550億円から1740億円(会社計画1450億円)、来期を1700億円から1930億円に増額した。目標株価を4万1000円に引き上げ。投資判断は「アウトパフォーム」を継続。

  エムアップ(3661):7.3%安の1433円。4―6月期営業利益は前年同期比41%減の6500万円だったと14日に発表した。通期計画4億7000万円に対する進捗(しんちょく)率は14%。PCコンテンツ配信事業は赤字に転じた。  

  エボラブルアジア(6191):3.9%安の2606円。16年10月-17年6月期営業利益は前年同期比35%増の5億8100万円だったと14日に発表した。据え置いた通期計画10億100万円に対する進捗率は58%にとどまる。  

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