【事業領域拡大で今期売上増に注目】
　今年3月に上場。中古車や切り花など小売店向けネットオークション開催。中古スマホの海外流通事業を強化中。中古車オークションサービスであるTVオートオークション（TVAA）、共有在庫市場、ライブ中継オークション、Web 入札サービス及び中古車及び中古バイクの車両検査サービス等で構成されており、デジタルプロダクツ事業は、中古スマホ・中古PC等の中古デジタル機器のオークションで構成。

【事業好調を理由に新規配当実施】
　主力のBtoB、事業者向けオークション事業である四輪オークション事業、デジタルプロダクツ事業、ブランド事業など既存の事業が好調で、今期は業績の伸びを要因として新たに配当政策を実施予定。株主還元の施策は今後の株価に大きく影響があるため大きな材料となりそうなニュースだ。今後の目標として配当性向30％としているとのこと。

【テクニカルで再上昇を示唆】
　8月10日に中間決算を控えており、発表時期が近づくにつれて次第に買いを集める展開を予想。これまでの株価推移では、初値1300円で寄り付き、下値を1163円まで試した後は上昇基調へ。買い需要にのってボリンジャーバンドの－2σ付近を下値支持線としての反発傾向から緩やかな上昇トレンドを維持している。今後の取り組みだが25日移動平均線付近の押し目を拾いながら、5月29日に付けた1454円の上場来高値の更新を目指す展開か。

　同社はオークションシステム事業を柱に新たに海外市場で中古スマホの流通事業を展開中するなどの新たな事業展開も行っている。また初の株主配当の実施など株主還元政策へも取り組む姿勢も見せており、流通事業を柱とした盤石の態勢を見せており、業績面でもさらなる成長が期待されるだろう。


オークネット（3964）[東証1部]
株価　1397円
業種：情報・通信
単元株数：100株
PER: 16.39倍
PBR: 2.80倍