QUICK企業価値研究所アナリスト 細貝広孝(2018/08/08)
・19/3期通期は小幅営業増益予想を据え置き
19/3期通期の連結業績に関して企業価値研究所では、1Q実績はほぼ想定の範囲内で順調に推移したとの見方から、営業収益1兆2500億円(前期比5%増)、営業利益2150億円(同1%増)の前回予想(18年6月)を据え置く。ビル事業は堅調な推移を見込むが、税負担増などが響き、連結全体では小幅営業増益を予想している。
・中期的に増収増益基調を見込む
続く20/3期および21/3期の連結業績についても当研究所では、増収増益基調の継続を見込んだ前回予想を据え置く。オフィス市場の堅調推移など、同社を取り巻く事業環境に大きな変化はないとみている。
・1Qは物件売却が進捗して増収増益を確保
19/3期1Qの連結業績は、営業収益が前年同期比16%増の2727億円、営業利益は同26%増の453億円だった。ビル事業および住宅事業における物件売却の進捗が営業収益、営業利益ともに押し上げた。
・リスクファクター ~マンション価格、金利などの上昇
・アナリストの投資判断 ~マンション市場が回復すれば株価は上値を切り上げる公算
株価は、14年11月、15年3、4、8月と3000円にトライするも打ち返された。その後は下落基調を強め、16年7月には1724.0円をつけた。10月半ばからは切り返したが戻りも鈍く、18年3月には1682.0円まで下げた。足元の株価は1800円台で推移している。当研究所では中期的な営業増益基調の継続を見込んでおり、オフィス賃貸が堅調に推移するなか、株価の上値を抑えてきたマンション市場が回復すれば株価は上値を切り上げる可能性があると考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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