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【IRアナリストレポート】エー・ディー・ワークス(ADワークス)(3250)

投稿:2018/02/16 16:29
注目銘柄・企業情報 配信元:みんかぶマガジン 著者:鈴木 行生

~個人富裕層向け収益不動産事業を拡大、米国事業が成長期へ~

【ポイント】
・当社は個人富裕層に1棟2~10億円の賃貸マンションを仕入れ、バリューアップして、1棟丸ごと販売する。販売するまでの期間は賃料収入を稼ぎ、長期保有するものもある。オーナーズクラブ「Royaltorch(ロイヤルトーチ)」を充実させ、ストック効果を高めている。

・昨年9月に3回目のライツ・オファリングに成功した。38億円のファイナンスを活かして、2019年3月期には収益不動産残高300億円が可能となろう。今回のライツ・オファリングは画期的であった。既存の株主が不利にならないように、ディスカウントによるオファリングはやらなかった。ディスカウントがなければ、ファイナンスに応じる投資家が減って上手くいかないのではないか、という見方を打破した。

・38億円のファイナンスの資金使途は、コア事業に36億円(米国5:国内長期4:国内中短期1)、不動産テックに2億円を投入する。米国ロサンゼルスの収益不動産事業は成長期に入り、売上全体の3割へ急ピッチで拡大している。当社独自のブルーオーシャン戦略が功を奏しており、事業ポートフォリオの多様化に大きく貢献している。

・現在「みんなの投資 online」にのせる小口化商品の準備を進めている。2018年中にはオンラインでの販売が開始されよう。2016年10月に不動産テックの新事業に参入し、業界初となる小口化投資商品の流通プラットフォームを目指す情報サイトを立ち上げた。子会社SMI(スマートマネー・インベストメント)は自律的に活動し、同業他社にも使いやすいものを目指す。富裕層コンテンツ・メディアで業界トップクラスの「ZUU online」(ズーオンライン)と連携して、投資家の集客を図っていく。

・国内の収益不動産の拡大において、長期保有のウエイトを上げようとしている。収益性の高い賃料収入の増加で、安定収益を稼ごうという意図である。2019年3月期は、収益不動産の積み上げによる期末残高300億円、経常利益10億円をめざす。ファイナンスに成功したので、達成の確度は高い。着実な成長が見込めるので、業績の拡大につれて、株式市場での評価も高まってこよう。当社の株主は2.0万人と多い。株主の応援を得る仕組みづくりに注目したい。
 
目 次
1.特色 個人富裕層向け不動産事業に専心
2.強み 専業としてバリューアップを磨き、独自の領域を拡大
3.中期経営計画 3ヵ年計画ではストック効果を優先
4.ファイナンス 3回目のライツ・オファリングによる資金調達に成功
5.当面の業績 経常利益で2桁増益、ピーク利益の更新が続こう
6.企業評価 収益基盤の強化が進展、株主クラブを創設
 

エー・ディー・ワークス(ADワークス)(3250)
企業レーティング
株価(18年2月16日) 42円
時価総額 136億円 (323.9百万株)
PBR 1.31倍
ROE 5.7%
PER 23.1倍
配当利回り 4.8%
総資産 29937百万円
純資産 10226百万円
自己資本比率 34.1%
BPS 32.16円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2010.3 6285 495 417 220 1.96 0.22
2011.3 9328 666 526 300 2.21 0.31
2012.3 10159 416 290 140 2.61 0.50
2013.3 9853 552 361 216 3.14 0.50
2014.3 11537 790 450 270 1.93 0.35
2015.3 10735 759 540 333 1.54 0.35
2016.3 15733 867 650 426 1.99 0.35
2017.3 18969 1040 748 540 2.51 0.55
2018.3(予) 23000 1300 900 580 1.82 2.00
2019.3(予) 26000 1400 1000 660 2.08 0.55

(17.12ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想。2013年5月に1:4、同10月に1:100の株式分割。2012年12月、2013年12月、2017年9月にライツ・オファリングを実施。2018年3月期は、ライツ・オファリングの感謝配当1.65円を中間配として実施。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、①経営者の経営力、②事業の成長力・持続力、③業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/ADwa-kusu201802.pdf
 

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