IFRS財団評議員会議長、会計基準の普及「日本で質認められた」
国際会計基準(IFRS)の普及を支援するIFRS財団のミシェル・プラダ評議員会議長とIFRSのルール作りを手掛ける国際会計基準審議会(IASB)のハンス・フーガーホースト議長は25日夜、来日して記者会見に臨んだ。プラダ議長は「任意適用の日本でここまでIFRSが普及したことは素晴らしい。日本企業が質の高さを認めてくれたということだ」と述べた。会見には財務会計基準機構(FASF)の釡和明理事長と企業会計基準委員会(ASBJ)の小野行雄委員長も同席した。
日本はIFRSの適用が任意でありながら、17年4月時点で適用企業が164社に達し、上場企業の時価総額で3割を占める。プラダ議長は「任意適用した当初は日本でも懐疑的な見方が多いように感じたが、その日本でも認められた。これは国際的な波及効果があることだ」と語った。
IFRSはIASBが定める会計基準で、2005年に欧州連合(EU)が域内の上場企業に適用した。現在は世界120カ国以上で使われている。日本では2010年から任意で使えるようになり日本電波工業(6779)が初めて適用した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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