ITインフラ/クラウドテクノロジーやスマートソリューション、WebマーケティングやIoTプラットフォームなど先端テクノロジーをビジネス展開するセラクは、農業IoTサービス「みどりクラウド」が出荷ベースの導入件数で1,150件を達成したことを発表している。

シンプルで事前の設定がほとんど要らない「みどりクラウド」は、2016年に本格的な販売を開始。PC/スマホ/ガラケーで環境や気象データ、指標やカメラでのリアルタイムを可能にする「みどりモニタ」、温度、湿度/飽差、日射量、土壌水分、CO₂濃度、土壌ECなど各種センサーで計測する「みどりボックス」、2分おきに送信されるデータを蓄積する「クラウドサービス」とシンプルな3つの要素で成り立つ圃場(ほじょう)モニタリングシステム。画面や操作もできるだけ扱いやすくするデザインは、2017年グッドデザイン賞も受賞している。

昨年2月には種苗メーカーのタキイ種苗とサービスの販売代理店契約を結ぶほか、農業資材販売会社やNTT東日本よるIoTパッケージとしての採用と歩みを進め、今年1月に46都道府県、導入件数1,150件を達成した。

同社は、まだ少数である先進的農業生産がわが国の農業生産の観点からも重要である点に触れ、将来的な市場シェアを占う上でも重要な導入件数としている。今後は作物の栽培データを活かした、栽培支援や流通支援など有意に活用した農業支援にも取り組む構えだ。