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Photographer: Akos Stiller/Bloomberg
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米コインベース、3社買収を当局承認-証券と見なす仮想通貨取引へ

  • ブローカーディーラー、代替取引システム、投資助言で営業認可
  • 仮想通貨の有価証券としての取引には若干の作業がまだ必要

米仮想通貨交換業者コインベースは16日、連邦当局の規制の下で仮想通貨を有価証券の一種と見なして取引するのを可能にする3社買収が承認されたと明らかにした。

  同社広報担当者によると、米金融機関監督局(FIRA)はコインベースによるキーストーン・キャピタルとベノベート・マーケットプレース、デジタル・ウェルス計3社の買収を承認した。これによりコインベースは有価証券扱いの仮想通貨を提供できる可能性を得たほか、連邦当局の監督下に一段と入ることになる。現在は主に、複数の州当局の管轄下にある。

  コインベースの6月の説明によれば、3社買収によってブローカーディーラーのほか、代替トレーディングシステム、登録投資アドバイザーとして営業する認可を得る。ただ、今月17日時点で同社は、企業がイニシャル・コイン・オファリング(ICO、新規仮想通貨公開)などで発行した通貨を顧客が有価証券として取引できるようになるまでには幾分の作業がまだ必要との認識を示した。

  コインスケジュールによると、世界の企業が今年これまでにICOで調達した額は120億ドル(約1兆3600億円)余りと、昨年全体の3倍以上に膨らんでいる。米証券取引委員会(SEC)はこれらの大半について、有価証券と同等との認識を示しており、発行体は登録と連邦法順守が必要になる。

Crypto Pullback

原題:Coinbase Says It Won Approval for Trio of Acquisitions (Correct)(抜粋)

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