パーティーを組んでボスキャラに挑みます。
プライムデーにストライキ、CEOが世界一の金持ちに、宇宙旅行へのチケットを販売…何かと話題にことかかないAmazon(アマゾン)。
そんなAmazonに対抗し、Microsoft(マイクロソフト)とWalmart(ウォルマート)が5年契約でタッグを組むことになりました。
The Wall Street Journalによると、彼らの提携には主にクラウドサービスのMicrosoft Azureが活用されます。Walmartの事業計画の見通しや販売戦略、データのシェアなどビジネスに関する仕様を、Microsoftの助けを借りてカスタマイズしていくとのこと。Amazonは自社クラウド・プラットフォームのAWSを使い、北米のネット通販で49%を独占している状態なので、ここに食らい付こうというのが狙いです。Microsoftのサティア・ナデラCEOもThe Wall Street Journalに対し、この締結の核心には「対アマゾン」があると語っています。
とはいえ、Walmartはすでに数年前からMicrosoftの技術を使い、自社でクラウドコンピューティング部署を立ち上げて、データをAzureに統合するなどの作業を進めていました。そしてこれからは、Azureが持つAIに機械学習でアルゴリズムを学ばせ、ネット通販をより最適化するようにしていきます。そこには購入した商品の受け取りや、スマート・ホーム技術の設置など単なる通販を超えた事業も含まれるそうです。
さらにこの2社は、Amazonの無人小売店Amazon Goよろしく、レジなしの小売店を作ろうかと話し合いを始めたばかり。別の事業でも絆を深めていることがわかります。今回は、これについての進展は語られなかったようです。
一方日本では、Walmartは2008年から西友を子会社化していました。ですが、人口減で成長の見込みがない、コンビニ文化が根付く国では勝算がない、ネット通販に注力するなどの理由から、撤退を表明しています。3つめの理由が今回の話題にも合致していますが、そんな算段もあったんですね。
撤退後、せっかく作ったカードは日本からのネット通販でも割り引きに使えるんでしょうか……?
Image: Walmart
Source: The Wall Street Journal, TechCrunch
Sam Rutherford - Gizmodo US[原文]
(岡本玄介)