バンダイナムコ、スマホ「ガチャ」で誤表示
バンダイナムコエンターテインメントは15日、配信しているスマートフォン(スマホ)向けゲームで「ガチャ」と呼ばれる有料の電子くじに誤表示があったと発表した。消費者庁は状況を把握していないと示したうえで、「表示されたものと提供されたものに明らかな差がある場合、景品表示法に触れる可能性がある」とコメントした。
ゲーム会社のアカツキが開発し、バンダイナムコが配信する「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」で起きた。一部の利用者にガチャで出ないキャラクターが出現すると表示された。バンダイナムコは誤表示があったことを認め、「プログラムの不具合が原因」と説明した。
14日午後10時にゲームのシステムを更新した。そのときにガチャの「出現キャラ一覧」「出現キャラ提供割合」が正しく表示されなかった。アカツキは15日午前1時にガチャを停止。システムを修正し、午前7時すぎに再開した。
利用者からは表示されたキャラクターを狙って「課金してしまった」などの声が上がる。バンダイナムコは「おわびに関しては改めて連絡する」という。一部の利用者だけ表示内容が違ったことから、「もともと利用者によってガチャの内容を変えていたのでは」と疑問も出た。同社は「そのような操作、対応はしていない」と明言した。
誤表示の発生を受け、15日のアカツキ株は前日比19%下落した。バンダイナムコホールディングス株も4%下落した。エース経済研究所の安田秀樹アナリストは「スマホゲームを提供する他社の株価にも影響が出た。任天堂やgumiなども下落した」と指摘する。
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