砂糖業界、悲願のTPP パン原料も調整金 負担軽減に一歩
日本を含む11カ国による環太平洋経済連携協定(TPP)が9日署名され、国内の砂糖業界に歓迎ムードが広がっている。政府がサトウキビなどの農家を守るため、パンやココア製造に食品メーカーが使う「加糖調製品」の輸入にも調整金を課すことを決めたためだ。従来はほぼ砂糖の原料輸入のみが対象で、精糖会社に負担が偏っていた。
「ほぼ砂糖なのに価格は全然違うんだよ」。大手精糖会社幹部はため息をついた。見つめるのは、...
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