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2017年12月20日 ぷらっとホーム株式会社

ぷらっとホーム、IoTゲートウェイ「OpenBlocks® IoT Family」の機能を
大幅に強化するファームウェア「FW3.0」を提供開始

2017年12月20日、ぷらっとホーム株式会社(証券コード:東証二部6836、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木友康、以下ぷらっとホーム)は、IoTシステムの本番運用を強力に支援する「OpenBlocks® IoT Family」向けIoTゲートウェイファームウェア「IoT Gateway Firmware 3.0」(以下、FW3.0)を2018年2月より提供開始する事を発表致します。
FW 3.0は、安定した通信事業品質のLinuxカーネルを含み、Modbusを含む双方向シリアル通信が強化されています。また、独立したグラフィカルな管理用ユーザーインターフェース「WEB UI」と、リモート管理用ソフトウェアツールの「AirManage™ for IoT」で遠隔地を含むIoTシステムディプロイ後の本番運用を強力に支援する製品となっています。対デバイス・対クラウド接続をさらに強化し、BLE(Bluetooth Low-Energy)・EnOcean等の通信プロトコル等を含むほか、近年需要の増加しているLoRaWAN、SigfoxなどのLPWA(Low-Power Wide-Area)への対応や、車載ネットワークや建設機械・自動販売機等で幅広く使用されているCAN(Controller Area Network)にも対応しました。
さらに、エッジコンピューティングを支援するため、双方向高速メッセージハンドリングシステムPlat’Home Data Handling Module System (PDHMS)を搭載するとともに、Dockerコンテナのサポートおよび、OpenBlocks® IoT上で視覚的にプログラミング可能な最新のNode-REDを標準で搭載しています。また、IoTデバイスの制御に関するプログラミングはLua言語をサポートし、従来のIoTゲートウェイでは困難であったローカル環境でのきめ細やかなデバイスコントロールが必要なIoT機器でも、IoTシステムに組み入れることが可能です。
また、IoTシステムの本番運用開始に伴いお客様のシステムの長期運用をサポートするため、年単位でのサブスクリプションメニューを追加しました。これによりお客様は、FW3.0搭載のOpenBlocks® IoTについて複数年に渡る長期のサポートが得られるとともに、IoTゲートウェイの統合遠隔管理SaaS型サービス、AirManage™ for IoTを標準で利用でき、また、システムの恒常的な維持のためファームウェアバージョンアップ時の通知サービスや、製品利用のサポートを長期的に受ける事ができます。


FW3.0の主な機能

  • IoTエッジコンピューティング機能
    PDHMS (Plat’Home Data Handling Module System)
    IoT Gateway内部のアプリケーションモジュールのプロセス間通信を柔軟かつ高速で実現できるよう設計されたシステムアーキテクチャです。Edge側に様々な機能のアプリケーションモジュールの実装を可能とし、柔軟で高性能なIoTエッジコンピューティングを実現します。
    • PD Handler BLE/UART
      BLEやUART(シリアル通信等)を使ったセンサー等のIoTデバイスからデータ取得等を行うアプリケーション群です。様々な種類のIoTデバイスに標準対応しているほか、お客様自身でLua言語※によるIoTデバイス制御アプリケーションの機能拡張に対応しています。
      ※Lua言語:高速な動作かつ組み込みの容易さが特徴のスクリプト言語
    • PD Handler Modbus Client/Server
      PLC(Programmable Logic Controller)等のModbusプロトコルを使った機器を制御するアプリケーションです。
    • PD Repeater
      双方向通信に対応したクラウドサーバーやWEBサーバーとの通信アプリケーションです。
      • 主な対応サービス
        • Azure IoT Hub (双方向通信対応)
        • Azure Event Hubs
        • AWS IoT (双方向通信対応)
        • Amazon Kinesis
        • Google IoT Core(双方向通信対応)
        • Watson IoT for Gateway(双方向通信対応)
        • Watson IoT for Device(双方向通信対応)
        • Toami for DOCOMO
        • KDDI IoT クラウド Standard
        • PD Exchange(双方向通信対応)
        • 汎用Webサーバー
        • 汎用MQTTサーバー(双方向通信対応)
    • PD Agent
      PD Repeaterを介してクラウドからの制御メッセージを受け予め設定されたシェルスクリプト等を実行するアプリケーションです。
    • PD Broker
      上記アプリケーションモジュール間のプロセス間通信を複数のモジュールに分配するためのアプリケーションです。
  • WEB UI
    • Webブラウザ画面上でIoT通信機能の操作・設定をはじめ、センサーやビーコンの検索・ペアリング作業、各社クラウドサービスとの接続設定などを行える WEB UI を搭載しています。コマンドライン操作の知識不要で各種設定作業を行うことが出来ます。
  • Docker機能
    • 軽量なアプリケーション実行環境であるDockerコンテナの動作をサポートしています。
  • Node-RED機能
    • Node-REDはハードウェアデバイス/APIおよびオンラインサービスを接続するためのツールです。センサー等から受け取ったデータを加工・処理し、どのクラウドサービスへデータを送るか、どのようなアクションをするか等をWEB UI上から視覚的にプログラミングする事が可能で、IoTにおけるエッジコンピューティングを容易に実現する事が出来ます。またソフトウェアベンダーやクラウドサービスベンダーから提供されるNode-RED用の追加機能(ノード)も追加することができ、さまざまなアプリケーションを容易に追加することができます。

 

IoT Gateway Firmware 3.0 アーキテクチャ図


サブスクリプション内容

  • Q&Aサービス※1
    • 製品導入時のセットアップ方法に関するお問い合わせに対応します。
    • ビーコンやセンサー等のIoTデバイスの登録方法に関するお問い合わせに対応します。※2
    • 不具合に対する対応を提供します。(例:Debianパッケージの不具合対策版有無の問い合わせ対応)
  • 通知サービス
    新たなファームウェアが公開された際、登録されたメールアドレスに通知するサービスです。※3
  • 先出しセンドバックサービス
    ハードウェア故障時、交換品を先出しにて発送致します。※4
  • IoTリモートマネジメントサービス AirManage for IoT
    複数台のOpenBlocks® IoTを統合管理するSaaS方式で提供されるサービスです。複数個所に設置されたOpenBlocks® IoTの一括ファームウェアアップデートやリモートWEB UIアクセス等を行うことが出来ます。

※1:当社FWを標準仕様のまま使用されている際に提供可能なサービスです。お客様によるソフトウェアの追加等、カスタマイズし使用されている場合、サービスの提供をお断りする場合があります。
※2:当社標準サポート機器のみが対象です。(最新情報は当社ホームページにて公開)
※3:ファームウェア(カーネルを含む)は重大な脆弱性が発見された場合に提供されます。
※4:ハードウェア保守へ加入しており、当社製品保守担当者の指示のもとお客様にて切り分け作業を行っていただいた結果、当社が故障と判断した場合に限ります。

FW3.0対応製品

FW3.0はOpenBlocks® IoT製品(OpenBlocks® IoT VX1/OpenBlocks® IoT VX2)に対応しており、既に当製品をご利用中のお客様もFW3.0へのアップデートにより、FW3.0の機能をすべて利用できます。
※また、2018年2月より出荷開始されるOpenBlocks® IoT VX1及びOpenBlocks® IoT VX2はFW3.0が搭載された状態で納品されます。


※FW3.0へアップデートする場合の注意事項
・FW2.x(ファームウェアVer.2.x)モデルへ戻すことはできません。
・FW2.x(ファームウェアVer.2.x)モデルでのデータは本アップデートでは引き継がれず初期状態となります。
・FW3.0へのアップデータの公開は2018年2月を予定しています。

関連URL

OpenBlocks® IoT Familyラインナップ
https://openblocks.plathome.co.jp/products/obs_iot/


FW3.0の特徴
https://openblocks.plathome.co.jp/products/obs_iot/vx2/function.html

ぷらっとホームについて

ぷらっとホームはマイクロサーバーの開発製造大手です。1993年の創業よりLinuxサーバーのパイオニアとして、通信やネットワーク分野に自社製コンピュータを供給してきました。手のひらサイズの超小型Linuxサーバー「OpenBlocks®」は、大手通信事業者をはじめ、物流、輸送、金融、エネルギー産業、官公庁など日本の社会インフラを支える様々な領域で採用されており、今後大きく成長すると見込まれるM2MやIoT(Internet of Things: モノのインターネット)でも大きな注目を集めています。

本発表に関するお問合せ先

  • 報道機関からのお問合せ先:
    • ぷらっとホーム株式会社 製品マーケティング部 星 賢志(ほし けんじ)
      pr@plathome.co.jp
      Tel 03-5213-4373 / Fax 03-3221-0882

  • ユーザー向けのお問合せ先:
    • ぷらっとホーム株式会社 営業部 竹内 敬呂(たけうち よしろ)
      sales@plathome.co.jp
      Tel 03-5213-4370 / Fax 03-3221-3766

* 外観・仕様・価格等は予告なく変更する場合があります。
* ぷらっとホームおよびPlat’Homeの名称・ロゴは、日本国及びその他の国における、ぷらっとホーム株式会社の登録商標または商標です。
* その他、本プレスリリースに記載されている会社名および商品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。