米国の長期金利上昇による警戒感、米ドル為替が106円前半まで急速に円高に進行したことから、日経平均株価は一時2万900円台まで急落しました。
その後、短期的に大きく下落した反動から買い戻しが入り、2万1400円台まで回復しました。しかし、為替の円高進行に歯止めがかかっていないため、引き続き円高に進行するリスクが懸念されます。輸出関連株を中心に業績が想定より悪化する可能性が出ており、厳しい相場展開が続いています。
このような局面では、為替の動きに影響を受けにくく、個別要因で株価が動きやすい小型株に注目する戦略が有効です。なかでも、業績が好調な銘柄は、仮に相場が下落しても逆行高して上昇する期待が持てます。
そこで、私が注目したのは『薬王堂』(3385)です。東北地方を中心に展開するドラッグストアです。同社を「新店、既存店が絶好調に推移し、業績拡大が期待できる」銘柄として注目したいと考えます。
同社は、医薬品に加え、日用品、小型家電や食品・衣料品など様々な商品を揃えています。一方で、発注業務の自動化や商品補充作業の外部委託など低コストで店舗を運営する仕組みを構築。出店や運営コストが低いことで、同業他社が入り込めないような7000人規模の小さな商圏でも出店が可能です。
同社は新規出店にも注力し、今期は20店舗の出店を予定。239店舗体制となる見込みで店舗数の増加に伴い、業績も拡大する期待が持てます。
日用品をいつでも低価格で提供することや食品・酒の品揃え強化などの施策で、既存店売上高が30カ月以上連続で前年比を上回るなど既存店も絶好調です。