米国株安が嫌気され、日経平均は調整色を強めている。14日の米株式市場でNYダウは前日比248ドル91セント安と3日続落した。「トランプ政権が中国に対米貿易黒字を1000億ドル減らすよう求めた」との報道や、前日にトランプ大統領がティラーソン国務長官を解任したことへの反応だ。11月の米中間選挙を控え、トランプ政権が保護主義を鮮明にして、外交面でも強硬姿勢を強めるとの警戒感が市場で増しているためだ。これでは当面、主力株とりわけ外需株は手掛けにくい。
まず、ニチダイ(6467)は超品薄状態の青天井銘柄(連日、最高値更新を続け、大天井が確認できないような状況の銘柄)として注目する。2月20日に山田亨氏が提出した大量保有報告書によれば、山田氏が発行済株式総数905・33万株の7・81%、70・75万株を保有していることが判明。同社の浮動株は推定約156・6万株に過ぎない。大口個人が1人で浮動株の約45・2%を押さえている。もともと品薄株の同社株だが、現在は超品薄状態といえよう。
また、日本証券業協会の株券等貸借取引状況(週間)によれば、貸付残高は有担保・無担保合計残高が97・55万株(3月2日報告分)にまで積み上がっている。一方、株価は14日に3805円の上場来高値を付けた。最終的に株券を買い戻さなければならない売り方にとっては、非常に厳しい状況と推察される。