ジャスダックに上場するニチダイが12日、出来高を伴い、前日比420円(+13・79%)の3465円で取引を終えた。
ニチダイといえば、大物相場師が手掛けている銘柄として、2月以降、短期投資家の間で話題となっていた銘柄だ。年初に600円台だった株価は、12日には一時3600円まで買われている。
ここ数日間おとなしかったニチダイが、なぜ12日に急騰したのか。
その理由の1つに信用取引の規制解除がある。規制についてのガイドラインは割愛するが、簡単に言うと、信用取引が過熱した銘柄は、取引所が保証金率の引き上げなどによって相場の過熱感を冷ますというものだ。
前述のニチダイは、現金40%以上の「増担保規制」がかかっており、これが12日に解除になったばかり。増担保規制が解除されると、投資家の資金効率が良くなるため、再び人気化するケースがよく見られる。
今週の10万円株は、現在「増担保規制」がかかっている銘柄を紹介しよう。東京証券取引所のホームページを見ると、増担保規制中の銘柄は現在5銘柄、そのうち3銘柄が10万円以下で投資が可能だ。
12日に規制がかかったのは、特殊印刷機メーカーの「ナビタス」(6276)。株価は直近1カ月間で2倍高を達成したが、12日には規制を嫌気して大きく売られた。12日現在の株価は804円(100株単位)。