景気後退に備えた予防的な対策、現時点で必要ない=麻生財務相

景気後退に備えた予防的な対策、現時点で必要ない=麻生財務相
 11月12日、麻生太郎財務相(写真左)は閣議後会見で、経済対策について「米中貿易摩擦や海外発の下方リスクが顕在化して、投資が減るなど企業部門を中心に日本経済への悪影響が出ることがありうることに備え、万全の方策が必要だ」と述べた。7月18日、フランスのパリ近郊シャンティイで撮影(2019年 ロイターPascal Rossignol)
[東京 12日 ロイター] - 麻生太郎財務相は12日の閣議後会見で、経済対策について「米中貿易摩擦や海外発の下方リスクが顕在化して、投資が減るなど企業部門を中心に日本経済への悪影響が出ることがありうることに備え、万全の方策が必要だ」と述べた。ただ、下方リスクは顕在化していないため、景気後退に備えた予防的な対策までは必要ないとの見方を示した。
麻生財務相は日本の貿易依存度の低下に触れ、経済運営に当たっては「従来型の貿易立国の発想でやるのは間違いだ」とも話した。

和田崇彦

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