メドレックスが急騰、株式新聞が「マイクロニードル」で注目

株式

2020/4/13 9:54

 メドレックス<4586.T>が急騰し前日比21.5%高の243円を付けた。株式新聞は13日付で、新型コロナウイルス対策に絡み皮膚に貼る注射「マイクロニードル」に注目。同社を関連銘柄の一つとして取り上げた。

 米ピッツバーグ大学がマウスを使った実験で、新型コロナの感染予防に効果があるワクチン候補を開発したと伝わった。投与には、微細な突起(針)を配したシートを皮膚に貼り、その針を通して有効成分が肌に染み込むマイクロニードルが使われる。

 マイクロニードルは医師が少ない地域でもワクチンの接種が可能になると考えられ、パンデミック(世界的規模での流行)対策の切り札となる。新型コロナは医療体制がぜい弱なアフリカでのまん延が懸念されるだけに、活躍の余地は大きいと同紙は指摘している。

 メドレックスはマイクロニードルの新工場建設を目的とした資金調達を行うと18年に発表したものの、その後計画を中止した。しかし、19年10月には米国、20年3月には日本でマイクロニードル技術が特許査定を受け、量産化に向けた新たな動きが期待される。

 このほか、関連銘柄としては富士フイルムホールディングス<4901.T>やニプロ<8086.T>、東レ<3402.T>、テルモ<4543.T>、NISSHA<7915.T>、ASTI<6899.T>などがある。

提供:モーニングスター社

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