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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日立化、オムロン、東電HD

■日立化成 <4217>  2,386円  +400 円 (+20.1%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 日立化成<4217>がストップ高の2386円水準でカイ気配となっている。9日付のSankeibizで「日立製作所が子会社の化学メーカー、日立化成を売却する方向で検討に入ったことが8日、分かった」と報じられており、これを材料視した買いが入っている。記事によると、保有している約51%の保有株全てを手放すとしており、売却額は3000億円を超える可能性があるとしている。この報道に対して日立製作所<6501>では、「当社が公表したものではない。企業価値向上に向けてさまざまな検討を行っているが、現時点で決定した事実はない」とのコメントを発表している。

■オムロン <6645>  5,460円  +705 円 (+14.8%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率5位
 オムロン<6645>がストップ高カイ気配。8日の取引終了後、日本経済新聞社は日経平均株価の臨時入れ替えを発表し、3月27日上場廃止となるパイオニア<6773>に代わりオムロンを新規採用すると発表した。これを受け、同社株に買いが集まっている。

■クミアイ化学工業 <4996>  790円  +92 円 (+13.2%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率6位
 クミアイ化学工業 <4996> が急騰。8日大引け後に発表した19年10月期第1四半期(18年11月-19年1月)の連結経常利益が前年同期比80.9%増の24.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。農薬及び農業関連事業の収益が急拡大したことが寄与。北米で主力の畑作用除草剤「アクシーブ剤」の販売が大幅に増加したほか、ブラジル向け「ノミニー」などの出荷も好調だった。上期計画の56億円に対する進捗率は5年平均の35.2%を上回る44.3%に達し、堅調なスタートを好感する買いが向かった。

■日本駐車場開発 <2353>  163円  +17 円 (+11.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 日本駐車場開発<2353>が急反発している。前週末8日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回発表した自社株買いでは、上限を280万株(発行済み株数の0.84%)、または5億円としており、取得期間は3月11日から3月29日まで。株主還元及び資本効率の向上と経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の遂行を図るためとしている。同時に発表した第2四半期累計(18年8月~19年1月)連結決算は、売上高119億7200万円(前年同期比5.9%増)、営業利益21億1400万円(同14.0%増)、純利益15億5800万円(同17.7%増)だった。国内駐車場事業における月極契約の獲得が順調に進展したことに加えて、海外駐車場事業の堅調な事業拡大や、テーマパーク事業における来場者数の増加などが寄与した。なお、19年7月期通期業績予想は、売上高247億円(前期比8.5%増)、営業利益42億円(同18.9%増)、純利益26億円(同17.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■HEROZ <4382>  8,560円  +670 円 (+8.5%)  11:30現在
 HEROZ<4382>が4日ぶり反発に転じ8000円大台を回復。8日取引終了後に発表した19年4月期第3四半期累計(18年5月~19年1月)の単独決算は、売上高が10億4100万円(前年同期比19.4%増)大幅増収を確保し、営業利益は3億7500万円(同22.9%増)、最終利益は2億5500万円(同14.3%増)といずれも2ケタ成長を達成した。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、通期営業利益4億円(前期比12.9%増)に対する進捗率は94%と高く、上振れの可能性も意識されている。藤井聡太七段の活躍などによる将棋ブームに乗って、人工知能(AI)を活用した主力の「将棋ウォーズ」が好調で収益に貢献している。

■オプティム <3694>  4,190円  +160 円 (+4.0%)  11:30現在
 オプティム<3694>が5日ぶりに反発。8日の取引終了後、3月31日時点の株主に対して1対2株の株式分割を実施すると発表した。効力発生日は4月1日。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性を高めることで投資家がより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることを目的としている。

■東電HD <9501>  685円  +24 円 (+3.6%)  11:30現在
 東京電力ホールディングス<9501>など電力株や東京ガス<9531>などガス株が総じて堅調な値動きをみせている。世界景気減速懸念で主力輸出株などの上値が重い地合いだが、内需のディフェンシブストックである電力・ガスセクターは相対的な強さを発揮、業種別値上がり率トップとなっている。世界的なリスクオフを反映した為替の円高や原油安などもコスト面の低下効果をもたらすことで、株価にポジティブな材料として働いている。

■ソースネクスト <4344>  502円  +11 円 (+2.2%)  11:30現在
 ソースネクスト<4344>が5日ぶり反発している。8日の取引終了後、17年12月に販売を開始した「ポケトーク」シリーズ(初代および最新の「ポケトークW」)の累計出荷台数が今年2月末時点で30万台を突破したと発表しており、順調な売れ行きを好感した買いが入っている。「ポケトーク」は、話しかけるだけで通訳がいるかのように対話ができる、手の平サイズの人工知能(AI)通訳機。最新の「ポケトークW」は、世界74言語に対応しているほか、2.4インチの大きい画面にタッチパネルを採用。世界126の国と地域で使える4G対応のグローバル通信機能を内蔵しているため、面倒な設定は不要ですぐに使えるのが特徴という。なお、同社では、20年末までにシリーズで100万台の出荷目標を掲げている。

■日本水産 <1332>  789円  +14 円 (+1.8%)  11:30現在
 日本水産<1332>、マルハニチロ<1333>、極洋<1301>など水産株が揃って上昇に転じている。サバ缶が過去例のなかったブームに沸いている。テレビの情報番組で紹介されたのが人気の発端とみられるが、脳の活性化やダイエット効果などが指摘されるEPAやDHAといった成分を豊富に含有しており、料理レシピの幅広さなども消費者に受けている背景といわれる。魚介缶詰め全体に占めるサバ缶のシェアも昨年はそれまで不動の1位だったツナ缶を抜いたことで、一段と注目度が増した。この恩恵を水産各社は正面から享受している状況で、直近は同製品の値上げも発表しており、株式市場でも見直し人気が続いている状況だ。

■JR東海 <9022>  25,085円  +320 円 (+1.3%)  11:30現在
 JR東海<9022>が300円を超える上昇をみせ、JR東日本<9020>やJR西日本<9021>も高い。また、東京急行電鉄<9005>、東武鉄道<9001>など私鉄株も買われている。全体相場は下げ止まってはいるもののはっきりしない展開。そのなか、電鉄株はディフェンシブストックとして主力輸出株からの目先資金シフトが観測される。なお、JR3社は運輸事業好調なJR東海を中心に19年3月期業績が会社側計画をいずれも上振れる可能性が意識されているもよう。

■パンパシHD <7532>  7,010円  +80 円 (+1.2%)  11:30現在
 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が堅調な動きとなっている。同社は8日取引終了後に、2月度の月次販売高状況(速報値)を公表。既存店売上高は前年同月比1.6%増となり、3カ月ぶりに前年実績を上回った。衣料品などの冬物商品は軟調だった半面、食品をはじめとする生活必需品が堅調に推移。具体的には、カップ麺や缶詰などの加工食品、チーズや納豆といった日配品が伸びた。また、春節(旧正月)休暇などを追い風にインバウンド消費も勢いを取り戻した。なお、全店ベースの売上高は前年同月比5.9%増だった。

■シマノ <7309>  16,660円  +80 円 (+0.5%)  11:30現在
 シマノ<7309>がしっかり。岩井コスモ証券は8日、同社に対する投資判断を新規「B+」、目標株価1万8500円でカバレッジを開始した。同社は変速機、ブレーキなどの自転車用部品で世界首位を誇っている。同証券では、新興国や発展途上国の成長の恩恵を大きく受けるとの見方を示している。自転車部品事業では、e-バイク向け自動車用品の「SHIMANO STEPS」が好調で生産拡大に取り込んでいることに加え、電動変速機Di2やディスクブレーキなど新たな高付加価値製品の売れ行きが好調で今期は大幅な増益を見込んでいる。釣具事業では高付加価値製品に強みを持ち、着実な成長が望めるとみている。19年12月期営業利益は会社計画の730億円に対して745億円(前期比13%増)になると予想している。

■ソフトウェア・サービス <3733>  8,730円  -840 円 (-8.8%)  11:30現在
 8日に決算を発表。「11-1月期(1Q)経常は12%減益で着地」が嫌気された。
 ソフトウェア・サービス <3733> [JQ] が3月8日大引け後(15:30)に決算を発表。19年10月期第1四半期(18年11月-19年1月)の経常利益(非連結)は前年同期比12.3%減の4.6億円に減り、11-4月期(上期)計画の20.2億円に対する進捗率は22.8%にとどまり、5年平均の37.3%も下回った。
  ⇒⇒ソフトウェア・サービスの詳しい業績推移表を見る

■カナモト <9678>  2,496円  -208 円 (-7.7%)  11:30現在  東証1部 下落率6位
 8日に決算を発表。「11-1月期(1Q)経常は28%減益で着地」が嫌気された。
 カナモト <9678> が3月8日大引け後(15:00)に決算を発表。19年10月期第1四半期(18年11月-19年1月)の連結経常利益は前年同期比27.7%減の40.1億円に減り、11-4月期(上期)計画の112億円に対する進捗率は35.8%にとどまり、5年平均の52.8%も下回った。
  ⇒⇒カナモトの詳しい業績推移表を見る

■ケア21 <2373>  1,580円  +300 円 (+23.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ケア21 <2373> [JQ]がストップ高買い気配。8日大引け後に発表した19年10月期第1四半期(18年11月-19年1月)の連結経常損益が1億2100万円の黒字(前年同期は4300万円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。施設系介護施設の拠点拡大などが寄与し、11.9%の大幅増収を達成した。上期計画の8000万円をすでに51.3%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■双信電機 <6938>  637円  +100 円 (+18.6%) ストップ高   11:30現在
 双信電機<6938>が急反発、全体相場が下げ止まるなか切り返しを見込んだ短期資金の買いが活発だ。フィルターやコンデンサーなどの電子デバイスで高い商品競争力を持つ。次世代通信規格の5G向けでは、同社が得意とする積層誘電体フィルターが、基地局インフラ整備が本格化した際に需要を捉える公算が大きいとみられている。時価総額100億円以下と小型で信用買い残の増加も限定的となっており、株式需給面でも上値の軽さが意識されている。

■gumi <3903>  653円  +100 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 gumi<3903>が大幅高となっている。同社は8日取引終了後に、19年4月期第3四半期累計(18年5月~19年1月)の連結決算を発表。営業損益は5億4700万円の赤字(前年同期は11億5200万円の黒字)となり、従来予想の8億6000万円の赤字から上振れ着地した。売上高は171億9900万円(前年同期比18.3%減)で、従来予想の170億4600万円を上回った。主力タイトルの「ファントム オブ キル」、「誰ガ為のアルケミスト(日本語版)・(海外言語版)」、「クリスタル オブ リユニオン(日本語版)・(海外言語版)」などが堅調に推移。利益面では外注費が減少したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は売上高が211億9900万円(前期比21.8%減)、営業損益は14億4700万円の赤字(前期は9億9400万円の黒字)を見込んでいる。

●ストップ高銘柄
 窪田製薬HD <4596>  473円  +80 円 (+20.4%) ストップ高   11:30現在
 阿波製紙 <3896>  532円  +80 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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