吉本興業は6月27日、お笑いコンビ「スリムクラブ」の真栄田賢さんと内間政成さんが暴力団関係者のパーティーに出演し、ギャラを受け取っていたとして無期限謹慎処分を発表した。

今月4日、「カラテカ」入江慎也さんが"闇営業"の仲介をしたとして吉本興業との契約解消されたことを発端に、振り込め詐欺グループの宴会に出席していた宮迫博之さんら11人が謹慎処分となったばかり。

反社への営業が話題になる中、過去に明石家さんまさん(63)と島田紳助さん(63)が過去に語っていた「怖いおっちゃん」への営業エピソードが一部ネットで話題になっている。

"怖いおっちゃん"の職業は「ガソリンスタンドのレジを盗んでいる」

発言があったのは2005年7月放送の「FNS ALLSTARS あっつい25時間テレビ さんま・中居・鶴瓶の今夜も眠れない」でのこと。20歳の頃、さんまさんは紳助さんと一緒に水族館や同窓会などに"営業"を行っていたという。

そこで、「怖いおっちゃん」に車で奈良に連れられて、営業したときのエピソードが紹介された。さんまさん曰く、その"おっちゃん"は「完全にそういう道の人」だったといい、車内で「さんまちゃん、紳助くん、ワシの仕事何か分かるか?」「ガソリンスタンドのレジを盗んどんねん」と言われたという。

無事、営業先に着いたが、そこで一悶着あった。1回のステージのはずが2回やるよう言われたという。紳助さんは、

「1回終わったら『もう1ステージせいや、お前ら』と言われた。怖いやん、人の紹介で行ってるけど。コイツ(さんまさん)すごいで。『できません。1回って聞いてます』ってバーッ突っ張んねん」

と振り返る。紳助さん自身は怖かったので、「まあそう言わんと2回やったらええやん」とさんまさんを説得しようとしたという。

男気を見せたさんまさんに中居正広さんが「偉いところあるんですね」とコメントすると、さんまさんは「偉いことない。こいつビビっとんねん。こんな頭(当時の紳助さんはリーゼントヘア)してすごい頭低いやろ」と答えた。

この"怖いおっちゃん"エピソードが、今月、闇営業事件が起きた頃からにわかに注目を集め、一部ネットユーザーから「そういえばさんまが面白おかしく喋ってた」などといった声が挙がっている。

ただ、約40年前の話でもあるし、"怖いおっちゃん"が本当にどこまで反社の人だったかもわからない。当時の基準では問題でもなかったのだろう。この営業が“闇”なのかどうかも不明だ。

ちなみに、さんまさんは、数年前にラジオ番組で若手時代は小遣い欲しさに「吉本に内緒の営業」をしていたと明かしている。少なくとも、当時は闇営業自体はそれほど問題視されていなかったようだ。