タカラバイオ、米子会社がゲノム編集技術「CRISPR/Cas9」に関するカリフォルニア大学らの特許ライセンスを取得
【プレスリリース】発表日:2020年7月31日
ゲノム編集技術CRISPR/Cas9に関するカリフォルニア大学らの特許ライセンスを取得
タカラバイオ株式会社の子会社であるTakara Bio USA,Inc.(米国カリフォルニア州マウンテンビュー)は、カリフォルニア大学バークレー校、ウィーン大学及びヴィリニュス大学が保有するゲノム編集技術CRISPR/Cas9(注1)特許群の研究分野における全世界の通常実施権を、Caribou Biosciences,Inc.(米国カリフォルニア州バークレー)(注2)を通じ取得しました。これにより、当社グループ全社で同特許群の通常実施が可能となりました。
ゲノム編集は目的とする遺伝子を破壊、導入する遺伝子改変技術の一種で、基礎研究から医療、農業、畜産業、漁業などの産業分野まで広く利用が進みつつあります。なかでも、CRISPR/Cas9によるゲノム編集技術は、他のゲノム編集技術に比べて操作性・効率性に優れ、特に普及しています。
当社グループは、2014年にブロード研究所(米国マサチューセッツ州ケンブリッジ)が保有するCRISPR/Cas9特許群の通常実施権を得ています。今回のカリフォルニア大学らの特許ライセンスにより、ゲノム編集技術を利用する、より広範な研究用試薬、サービスの提供が可能となりました。当社は今後とも、ゲノム編集技術関連の研究用試薬、サービスの提供の拡充に努めてまいります。
【関連するニュースリリース】
「米国ブロード研究所よりゲノム編集に関する特許ライセンスを取得」
(2014年2月17日)
https://ir.takara-bio.co.jp/ja/news_all/news_Release/news_Release-800817769581695304.html
【語句説明】
(注1)CRISPR/Cas9
RNAとタンパク質の複合体からなる人工的に作製されたDNA分解酵素を用いるゲノム編集技術の一種です。簡便な操作でゲノム編集が高精度に行えることから利用が進んでいます。
(注2)Caribou Biosciences,Inc.
カリフォルニア大学らのグループが保有するゲノム編集技術に関する特許群を、大学らに代わり、企業等にライセンスする事業を行っています。
ホームページ:URL: https://cariboubio.com/
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