【わかりやすい立会外分売】寄り前の気配は見せ板?

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こんにちは!
個人投資家のsoiyaです!

株式投資の始め方を読んで始めた方は、企業を応援しようと始めた株式投資ですが、やりながら、「あれ?今日はなんでこんな動きするの?」と思うことが多々あるかと思います。

今日は私も注目している銘柄の「立会外分売」がありましたので説明したいと思います。

立会外分売とは?

さて、分売とは株主を増やすことを目的に大株主の株式を「分けて売ってあげる」ことです。また、立会外とは「取引時間外」のことです。
これらを合わせて、「取引時間外に大株主の持っている株式を分けて売ってあげること」を言います。

なぜそのようなことをするのでしょうか?

株主構成と株主数を読む

上場したての会社の株主構成は、上場前から出資している会社や役員、創業家一族、ベンチャーキャピタル等に偏っていて、多くの人に行き渡っていない状態です。

これは、7060ギークスの株主構成です(四季報から見ることができます)。

7060ギークスの株主構成

1位のベインパートナーズは創業者の資産運用会社、2位の曽根原さんは社長、3位はベンチャーキャピタルです。

資産運用会社は、創業者内での運用やら相続やら色々こなす会社を自分で作ってるということです。

となると、ほぼほぼ社長の曽根原さんがギークスの株式を持っており、市場にはあまり出回ってない事が分かります。

一方で、株主数は1350名(2019.3現在)のようです。

東証一部を目指したい!

さて、みなさんはこのギークスという会社をご存知だったでしょうか?

みなさんの生活の中には有名な会社がいっぱいあります。大体、始めたばかりの人がパッと思い浮かぶ会社は「東証一部」に上場しています。

日本には、東証一部、東証二部、マザーズ、JASDAQがありますが、知名度も社会的な信用も東証一部が一番です。

それゆえに、東証一部に上がり信用が上がる事で売上が上がったり、優秀な人材を確保できたりといったメリットがあるのです。

このへんはまた詳しくお話ししましょう。

上場の条件は色々あるのですが、ギークスがいるマザーズ→東証一部に行く条件として、「株主数2200人以上」という条件がある事を覚えておいてください。

会社としては、当然、東証一部を目指したい。でも現状の1350人では足りない。
そこで、株主数を増やすために、株式をいっぱい持っている「大株主の株の一部を前日終値より少し安く」で、お譲りしますよ。

という制度が【立会外分売】なのです(^^)

立会外分売の内容は?

さて、この立会外分売ですが、適時開示を読むと、こんな感じです。

適時開示より

「昨日の終値1513円から2.51%安くの1475円で売り出すから、皆さん応募してくださいね〜1人200株までですよ〜全部で25万株ですよ〜」という内容です。

これは立会外なので、だいたいは前場が始まる前まで(前日18:00〜8:20ぐらい)で募集し、その間に注文した「買いたい人」に割り当てられます。

立会外分売の朝の気配

さて、この立会外分売を受けて、朝一のギークスの気配はストップ高気配でした。これは持ってる人はラッキー!!
でもちょっと待ってください。
立会外分売とは、そんなにも好材料なのでしょうか?!

いえいえ、そんな事はありません笑
それならみんな絶対に立会外分売で欲しいですし、もっと言うと、1週間前からお知らせしてるので、その間に買いが集まって上がっているはずです笑。

ちなみに今日の動きはこんな感じでした。
寄り前の気配はストップ高だったのに、1480円から始まり、ヨコヨコして、地合と共に少し上げて終わったぐらいですね。


8:50から気配が変わる?!

さて、なぜこうなったのかというと…

立会外分売で購入した株式は前場が始まるまでに購入者の手元に届きますが、それを売れるようになるのは8:50からとなります。

つまり売り注文を出せるのがそれ以降ということです。
8:50を過ぎるとウジャウジャと売りが出てきて、気配は下がっていきます。

当然、この売りを狙って成り行き買いを入れておけばいっぱい買うことができますし、早く注文しといた方が優先されるので、相当の注文が8:00から入り続けていたんですね。

そうなると、8:50までは当然、前日比より大幅に高い気配となるのは必至です。

これを知らずに「機関の印象操作だ!」とか「見せ板だ!」とかって言うのは恥ずかしいので、少なくともこれを読んだ人はそういうのはやめましょう笑

人がどうとかより、自分の取引だけに集中した方がいいです。

そもそも仮に印象操作があったとしても、操作されるような売買は辞めた方がいいですね(^^)

トレーダーズ・プレミアム

立会外分売は流れを変えるか?

さて、立会外分売そのものは結果的に上がるのでしょうか?下がるのでしょうか?
もちろん、内容や銘柄によるところも大きいですが、マクロな視点で見ると(つまり時間軸を長く見ると)、上がる傾向にあると思います。

これから東証一部目指せるように頑張ります!という意気込みなので…、分かりますよね^^

短期的な目線で言うと…これはもう需給次第としか言いようがありせん笑。
そんなもんが分かればすぐに億万長者になれます笑。

ただ、言えることは、昨日の出来高が9万株、一昨日は4万株に対して、立会外分売の数は25万株でした。

それなりの売りと買いが交錯することは必至です。
なのでそれなりの値動きがある事も当然想定したうえで参戦すべきです。
こういった日は、デイトレの方はいいかもしれませんが、日中見れないような兼業投資家の方は、時間軸を改めて意識しましょう。
立会外分売で買ってしばらく見ないとか、中長期的な目線で購入することをオススメします^_^

もちろん、会社の事を調べたうえで、その会社を応援したい!投資したい!と思えるということが大前提です。

こうして、立会外分売の条件と直近の動き等を組み合わせて考えて、仮説を立ててみながら売買する。そして結果を検証する。ということが大事です。

明日も立会外分売銘柄はあります。
(3135マーケットエンタープライズも注目です。)

色々考えながらやってみましょう(^^)

立会外分売について、大体理解できたでしょうか?

他にも初心者向けに解説や株式投資の考え方について色々な記事を書いていますので、下記の関連ページや、トップページのメニューから読んでみてくださいね^_^

投資哲学の道 | 初心者にもわかりやすい株式投資の始め方~預貯金から投資へ~

↑お金の生存戦略「THEO」について↑
株式市場では、初心者もプロも一つの戦場で売買しています。
個人投資家と言えど、プロが知っているような知識や情報は当然のように知っておかなければ負けるべくして負けてしまいます。
AIが自動で資産運用してくれるサービスもありますので、リスクヘッジの一つとして活用することをオススメしておきます。
債券や現物資産も組み合わせて運用するため株式市場全体が荒れるような場面で守備力を発揮し、資産運用に一躍買ってくれますよ(実体験です)。

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