話題株ピックアップ【夕刊】(2):OLC、大和、ヘッドウォ

注目
2022年5月23日 15時16分

■オリエンタルランド <4661>  18,715円  +370 円 (+2.0%)  本日終値

オリエンタルランド<4661>が続伸で戻り足を継続している。同社の株価は4月末を境に急速に下放れる展開となり、市場では「(下落時の)商いの増え方も異常で、一部のファンドのクローズに伴う投げ売りなどの影響が反映されたのではないか」(ネット証券マーケットアナリスト)といった指摘も出ていた。ただ、今月中旬以降は売りが出尽くし切り返す動きに転じている。岸田首相は6月にも観光促進政策に着手する可能性を示唆しており、テーマパーク最大手の同社にとっても風向きは変わりつつある。今月19日からは、1回当たり2000円を支払えば園内の対象アトラクションを時間指定で予約できるというシステム「ディズニー・プレミアアクセス」という新たなサービスを導入しており、これが収益回復に貢献するとの見方もある。

■大和証券グループ本社 <8601>  623.3円  +7.3 円 (+1.2%)  本日終値

大和証券グループ本社<8601>が続伸。20日に提出された大量保有報告書で英系投資ファンドのシルチェスター・インターナショナル・インベスターズが5.06%の株式を保有する大株主として登場したことが明らかになった。シルチェスターは、物言う株主としても知られ、保有目的として「発行者に対して増配、自己株式の買い入れの頻度または総量、金庫株消却その他資本政策の変更を要求することがある」としている。

■FRONTEO <2158>  1,069円  -300 円 (-21.9%) ストップ安   本日終値

FRONTEO<2158>はストップ安。前週末20日の取引終了後に23年3月期業績予想を発表。営業利益を前期比41.9%減の10億円とし、年間配当予想については前期比4円減の3円とする見通しを示した。前期が大幅増益で3期ぶり復配を果たすなど好調だっただけに、今期見通しを嫌気した売りが膨らんだようだ。26年3月期に向けた中期戦略の達成を目指し、今期を体制整備の年と位置付けて人的投資を中心に積極的に投資を行っていく方針。同時に発表した22年3月期決算では、営業利益は前の期比3.4倍の17億2100万円だった。企業の旺盛なデジタル投資が追い風となったほか、販管費の削減が奏功したことが利益を大きく押し上げた。

■ヘリオス <4593>  645円  -150 円 (-18.9%) ストップ安   本日終値

ヘリオス<4593>がストップ安。前週末20日の取引終了後、日本国内で行っている脳梗塞急性期を対象とした体性幹細胞再生医薬品 HLCM051の有効性及び安全性を検討するプラセボ対照二重盲検第2/3相試験について、Global Recovery(全般的機能回復)ではHLCM051投与群とプラセボ投与群間に統計的な有意差が認められたものの、Excellent Outcome(優れた転帰)では有意差が認められなかったと発表しており、これが嫌気された。なお、同社では今後、引き続き治験データの詳細解析を行うとともに、規制当局と相談を重ねながら、先駆け審査指定制度の枠組みのなかで申請に向けた協議を進めるとしている。

■ヘッドウォータース <4011>  3,850円  +700 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値

ヘッドウォータース<4011>がストップ高。前週末20日の取引終了後、米エヌビディア<NVDA>の日本法人が新たに設立した「NVIDIA DX アクセラレーションプログラム」に参画し、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進において協業を開始すると発表したことが好感された。エヌビディアの「DX アクセラレーションプログラム」は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するためのプログラム。同社はこれまでもエヌビディア製品を活用したIoTやエッジコンピューティングと同社の技術力を生かしたエッジAIシステムを提案しているが、今回同プログラムに参画することでエヌビディアとの協業を更に強化し、エッジAI、軽量機械学習、クラウドネイティブ連携などを活用してDXコンサルティングから開発、運用までを支援するとしている。

■ミューチュアル <2773>  881円  +150 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値

ミューチュアル<2773>はストップ高。前週末20日の取引終了後、マーキュリアホールディングス<7347>の子会社であるマーキュリアインベストメント系のエムズがミュチュアルに対し、非公開化を目的にTOBを実施することを明らかにした。TOB価格を1株1800円としていることから、これにサヤ寄せする格好となっている。買い付け予定数は645万1762株(下限430万1200株、上限設定なし)で、買い付け期間は23日から7月14日まで。なお、TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は20日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■日本伸銅 <5753>  1,948円  +228 円 (+13.3%)  本日終値

日本伸銅<5753>が急騰。前週末20日の取引終了後、上限を15万株(発行済み株数の6.80%)、または3億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は22年5月23日から23年5月22日まで。株主還元及び資本効率の向上と経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行することを目的としているという。

■スタティアH <3393>  741円  +77 円 (+11.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

スターティアホールディングス<3393>が急伸。中小企業向けなどを中心に複合機などの情報関連機器の販売及び保守サービスを展開し、デジタルマーケティング事業にも傾注する。22年3月期決算は営業利益が3億4400万円(前の期実績は2100万円)と従来計画を大きく上振れて着地したが、23年3月期営業利益は更に前期比倍増となる7億円を見込んでいることで、業績変化に対するマーケットの注目が高まった。16日にマド開けて急騰した後、600円台前半で目先利益確定の売りが吸収され、大勢2段上げの様相となっているが、市場では「業績が一時的に落ち込んでいたことで、昨年夏場以降の株価の下げが際立っていた。直近は同社の開示資料からグループの成長戦略への評価が再燃している。株式需給面では売りが出尽くしていることで、これも買いやすさにつながっているようだ」(中堅証券ストラテジスト)とする見方があった。

■佐藤食品工業 <2814>  1,547円  +152 円 (+10.9%) 一時ストップ高   本日終値

佐藤食品工業<2814>が急伸。前週末20日の取引終了後、創業者の佐藤仁一氏が所有する同社株205万1790株(発行済み株数の32.74%)を無償で取得すると発表しており、これを材料視した買いが入ったようだ。佐藤仁一氏の逝去に伴い、同氏の遺言に基づいて遺言執行者から同社に対し株式の無償譲渡の通知があったという。会社側では、株主価値の向上と将来的に有効利用を図るため、これに応じることにしたとしている。なお、23年3月期の配当予想に変更はない。

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