▼キヤノン(7751)株価まとめ
・キヤノンの配当金は1988年以降減配無し
→ついに33年ぶりに減配(2020/07/30 更新)
・業績は四半期で初となる赤字転落
キヤノン(7751)株価情報
それではいろいろ指数などチェックしていきましょう。
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キヤノンの株価
株価:1,797.5
PER:45倍
PBR:0.76倍
配当金:未定
配当利回り:未定
2020/07/29のデータ
キヤノンの配当金は30年以上減配したことないということで人気でしたが、ここ数年業績不振が続いていました。
何回もこのブログでも配当利回りが高すぎて危険と、取り上げてましたがついに減配しました。
▼キヤノン 配当金の状況
80円→40円に減配です。
今の所、2020年下期の配当は未定ですが、20円ぐらいが妥当ですね。
つまり年間で60円ぐらいじゃないでしょうか。
▼手元の現金は4074億円→5000億円に増えている
財務的にはそこまで悪化しているわけではなく、手元現金は確保している状態なので会社が倒産の可能性はほぼ0です。
キヤノンの事業内容
カメラ、事務機器の最大手。
ミラーレスカメラ注力。
半導体・液晶露光装置も展開。
キヤノンといえば高配当でおなじみですね。
NTTドコモ、武田薬品工業とならんで昔から高配当です。
また、名経営者と呼ばれる「御手洗冨士夫さん」が会長を努めていることでも知られています。
ちなみに「キャノン」ではなく「キヤノン」が正しいです。笑
事業セグメント
オフィス:46%
イメージングシステム:26%
メディカルシステム:11%
産業機器他:20%
カメラのイメージが強いキヤノンですが、実際はオフィス事業が46%を占めています。
今回業績不振ともなったのがまさにこのオフィス事業です。
営業利益でみるとなんと約50%マイナスということでかなり打撃を受けてます。
キヤノン株価の推移
▼10年チャート
10年チャートでみても完全なる下落トレンド中です。
株価も20年ぶりに2,000円を割れている状態ですが、業績もめちゃくちゃ下がっているのでお買い得感はありません。
売上高の推移
売上もじわじわ下がってきてダメージを受けているのが分かりますね。
米中貿易摩擦の影響で、中国向けの販売も苦戦しているようです。
そこにさらにコロナの追い打ちで新興国向けもダメージを受けていると決算説明資料に書かれています。
ちなみに利益は2007年の4,883億円が過去最高となっています。
キヤノンの財務状況
自己資本比率56%あるので全然問題ないです。
ここはさすがですね。
キヤノンの収益性
ROEとROAが低下してきているのはかなりマイナスポイントです。
さらに売上営業利益もどんどん低下しているので、モノは売れてもほぼ利益が出てない状況で非常にまずいです。
根本的に経営を変えるなりしないと今後は厳しそうですね。
キヤノン配当金の推移
キヤノンの配当性向は「106%」と超高水準。
2013年:130 円
2014年:150 円
2015年:150 円
2016年:150 円
2017年:160 円
2018年:160 円
2019年:160 円
2020年:未定
どう考えても高すぎる配当性向でしたが、ついに減配しました。
配当性向は60%以下に抑えるべきですね。
高配当といえばJTも現在配当性向90%ぐらいなので、こちらも最悪減配するのかどうか注目ポイントです。
以上。