【番外】日産自動車(7201)の業績予想修正について考える
番外編として、日産自動車の業績予想修正について考えてみました。
業績不振やゴーン被告の海外逃亡など、レオパレス同様、日産自動車もネガティブな情報が続いています。その株価は終値ベースで年初(2019年4月1日)の924円から約半減の495円まで低下してきました(2020年2月18日)。
その理由としては消費税増税、台風、商品車齢が高くなっていること等が会社発表では挙げられています。
https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/200213-01-j
基本的な収益力の低下が株価低下要因と思われますが、低下の度合いも大きいので”売られ過ぎ”ではないか考えてみました。
指標として時価総額/営業利益と株価の連動性を見てみました(図)。ここで営業利益はその期の確定した数字(2020年3月期は見込み)を用いています。また、一般的にはPER(時価総額/純利益)が用いられると思いますが、ここでは本業の稼ぐ力を反映するとされている営業利益を用いています。
最近の株価は時価総額/営業利益が13に接近しており、2019年3月期の時の数値に近づいてきていたことがわかります。しかし、13という値はそれ以前の数値と比較するとだいぶ高い値であり、2020年2月13日の修正を踏まえると、ちょっとしり込みしてしまうような数値になっています。
では、株価と営業利益のバランスはどの程度の数値でとれるのか?考えてみました。
現状、PBRが0.4程度ですのでそちらも抵抗となって下げ止まっていると考えています。
日産自動車の場合、本指標(A/B、A:時価総額、B:営業利益)が過去6,7程度で推移していたことを考えると営業利益としては3000億円程度以上が欲しいように思います。これまでに報告されていた営業利益の予想(2021年3月期 2400億円)からすると、事業構造の改革等による上振れが欲しい気がします。