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日産が午後4時半に取締役会開催、ゴーン氏解任の有無発表へ

  • 過少記載の報酬額は今後より大きな金額が明らかになる見通し
  • 日産側がゴーン容疑者に提供した住居はNYと東京を合わせ計6カ所

日産自動車は22日午後4時半に臨時取締役会を開催し、逮捕された同社会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)の代表取締役と会長職の解任などを提案する。終了後に解任の有無や会長代理の選任などについて発表する予定。

  同社関係者2人が匿名を条件に明らかにした。取締役会では、不正の実態について調査する第三者委員会の設置についても決定するが、メンバーなどの詳細については今後詰める。また、同社は、今後開催する株主総会でゴーン容疑者の取締役解任についても提案する考えだが、日程については今後、仏自動車大手で筆頭株主のルノーとの調整が必要になることから未定だという。

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カルロス・ゴーン容疑者

Photographer: Junko Kimura-Matsumoto/Bloomberg

  東京地検特捜部は19日、ゴーン容疑者とグレッグ・ケリー容疑者を金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で逮捕した。同地検によると、2011年3月期から15年3月期までの5年間で、報酬約99億9800万円を約49億8700万円と約50億円少なく記載した有価証券報告書を提出していた。

  同関係者によると、過少に記載した額は現在公表されているよりも膨らむとの見方を示した。また、ゴーン容疑者による不正行為は会社の私物化だったと指摘。内部告発はクーデターではなく不正を正すのが狙いだと強調した。

  さらに、日産側が負担していたゴーン容疑者の住宅は、リオデジャネイロ、ベイルート、アムステルダム、パリの4カ所だけでなく、ニューヨークと東京も合わせて計6カ所だったことも明らかにした。

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