シリーズ成長株の銘柄分析。
不労所得に必要な定期収入を得るため、気になる株式を分析していきます。
今回はバフェットが購入した総合商社のトップ企業である、三菱商事【8058】の財務を分析。そして今後の見通しを予想していきます。
※不労所得を得るのが目的の為、短期的な視点では分析していません
銘柄分析
どんな企業?
三菱商事は、世界約90の国・地域に広がる当社の拠点と約1,700の連結事業会社と協働しながらビジネスを展開しています。
天然ガス、総合素材、石油・化学、金属資源、産業インフラ、自動車・モビリティ、食品産業、コンシューマー産業、電力ソリューション、複合都市開発の10グループ体制で、幅広い産業を事業領域としており、貿易のみならず、パートナーと共に、世界中の現場で開発や生産・製造などの役割も担っています。
(2020決算資料より)
正直な所、事業が多岐にわたりすぎて、何をやっている企業なのか実態が掴みにくいです。
現在の株価
コロナショックから立ち直っていない状況です。
直近は2,559円。
長期的に見れば上昇していますが、ここ数年は下降気味です。
PERは18.90倍。かなり割高です。
売上高
さすが総合商社。 これまで分析してきた企業とは桁が違います。
ただ、右肩上がりではなく、安定しているとは言い難いです。
営業利益
利益がバラバラです。
特に2015年度は、資源価格の低迷で利益がほどんどありません。
資源・エネルギーは当たれば大きいですが、世界情勢の影響を受けやすいので、突然の赤字も有り得ます。
ROE(株主資本利益率)の推移
10%が合格ラインですが、まずまず及第点です。
ただし2015年度のような不確定要素もあるので、安定したROEとは行きませんね。
EPS(1株利益)の推移
理想的な右肩上がりではなく、バラバラです。
配当の原資であるため、ここは増加して行って欲しいです。
配当の推移
年々配当が増えています。
累進配当を謳っているので、配当は今後も増えていくでしょう。
ただ、利益が安定していないので、どこまで続けられるかですね。
配当性向の推移
増えては来ていますが30%なので、まだまだ増配の余地はあります。
所感
累進配当を明示しているので、配当に関しては当面減配はないでしょう。
ただし、2015年度のように、突然の赤字が発生する可能性があるため、注意が必要です。 また、事業が多岐にわたるため、どこで儲かるか、損失を出すかが読みにくいです。投資家泣かせですね。
バフェットは買いましたが、私は、この銘柄には手を出せません。