パナソニック 新型コロナワクチンの保冷ボックス開発 商品化へ

パナソニックは、新型コロナウイルスのワクチンを輸送したり、保管したりするのに使える保冷ボックスを開発したと発表しました。
マイナス70度以下の状態を18日間維持できるとしていて、低温の保管が必要なアメリカの製薬大手ファイザーのワクチンにも対応可能だとしています。

パナソニックが開発した保冷ボックスは、宅配便の一般的な規格に合わせ、容積が57リットルのタイプと120リットルのタイプの2種類です。

冷蔵庫の省エネ性能を高めるために使っている真空断熱技術を活用し、断熱材の継ぎ目を無くすことで保冷能力を高めたということです。

会社によりますと、120リットルタイプの場合、34キロのドライアイスを入れれば、外気温が30度の状態でもマイナス70度以下の状態を最長で18日間維持できるとしています。

新型コロナウイルスのワクチンをめぐっては、政府が供給の契約を結んだアメリカのファイザーの製品は保管にはマイナス75度前後で冷凍する必要がありますが、この保冷ボックスは対応が可能だとしています。

パナソニックは、ことし3月までに製薬会社や流通業者にサンプルの提供を始め、早ければ4月に商品化を目指すとしています。