日本株分析

大塚ホールディングス(4578)の株価を分析した

気になる銘柄を分析し、その銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

本日は、大塚ホールディングス(4578)について分析していきます。

以下の順番で分析していきたいと思います。
是非最後までご覧下さい。

1.会社の説明
2.時価総額
3.株価、PER、配当利回り
4.チャート
  -長期チャート
  -短期チャート
5.売上高
6.一株配当
7.EPS(1株あたりの利益)→とくに大事
8.BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
9.ROE(自己資本利益率)→とくに大事
10.まとめ

1. 大塚ホールディングス(4578)とは?

大塚ホールディングス株式会社は、大塚製薬、大塚製薬工場、大鵬薬品工業をはじめとする「大塚グループ」の持株会社です。

ヘルスケア事業を中心に、国内外で医薬品事業及びニュートラシューティカルズ事業を展開しています。
ちなみに、ニュートラシューティカルズ(Nutraceuticals)とは、Nutrition(栄養)とPharmaceuticals(医薬品)から作られた言葉です。

日本の医薬品企業(製薬メーカー)での売上高は4位、世界の医薬品企業での売上高は20位。
武田薬品工業(世界14位)・アステラス製薬(同18位)・第一三共(同19位)・エーザイ(同25位)と共に国内5大医薬品メーカーのひとつです。

日経平均株価及びTOPIX Large70の構成銘柄の一つ。

大塚ホールディングスの中でも有名なのはやはり大塚製薬ですね。
ポカリスエットやオロナミンCはいつもお世話になっています。

2. 大塚ホールディングス(4578)の時価総額は?

大塚ホールディングス(4578)の時価総額は 3.17兆円です。(2024年時点)

時価総額ランクで言うと、AAランクです。

3. 大塚ホールディングス(4578)の株価とPERと配当利回りは?

次に大塚ホールディングス(4578)の株価とPER、配当利回りを見てみましょう。

株価:5,834円(2024年1月時点)

大塚ホールディングス(4578)の株価は、5,834円です。
100株単位で売買できるので、約58万円から投資をすることができます。

高いですね。
ひとつの銘柄に50万円は高いです。
初心者にはなかなか手が出しづらいですよね。

PER:16.8倍(2024年1月時点)

次にPERです。
PERは、株価収益率ですね。
一般的に10倍以下であれば割安であると言われています。

大塚ホールディングス(4578)の場合、PERは16.8倍です。

20倍以下なので適正水準と言えそうです。

配当利回り:1.71%(2024年1月時点)

続いて、配当利回りです。
大塚ホールディングス(4578)の場合、100株投資をしてもらえる配当は毎年10,000円です。
配当利回りを計算すると、1.71%。

高配当とまではいきませんが、そこそこ配当があるといった印象です。

なお、大塚ホールディングス(4578)の場合、株主優待として3,000円相当の大塚製薬製品詰め合わせがもらえます。

大塚ホールディングス(4578)の株主優待については↓をご確認下さい。

4. 大塚ホールディングス(4578)の株価チャート

次に株価チャートを分析していきましょう。
まずは長期チャートです。

大塚ホールディングス(4578) 月足チャート

こちらには、長期の月足チャートを示しました。

2019年までは右肩上がりで推移していたのですが、その後大きく下落。
ただ、直近はかなり株価を戻し、ついに1月12日には上場来高値をつけました。

良いですね。
長期投資が報われています。

次に短期のチャートです。

大塚ホールディングス(4578) 日足チャート

こちらには、直近1年の日足チャートを示しました。

多くの日本株と同じように、2023年3月から大きく上昇しました。
6月以降は調整局面を迎えていましたが、再び直近上昇し、上場来高値となっています。

5. 大塚ホールディングス(4578)の売上高

では、売上高を見ていきましょう。

こちらには、直近の売上高を棒グラフで示しました。

右肩上がりでしっかりと伸ばせています。
良いですね。

6. 大塚ホールディングス(4578)の一株配当

続いて、配当の推移について見てみましょう。

こちらには、直近の配当金の推移を棒グラフで示しました。

配当は2015年以降ずっと1株あたり100円です。
今後、増配はあまり期待できないものの、安定した配当という意味では期待できます。

7. 大塚ホールディングス(4578)のEPS(1株あたりの利益)

次に、EPSを見ていきましょう。
EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
そういった企業は、優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていたら要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう。

こちらには、直近のEPSを棒グラフで示しました。

うーん、右肩上がりではありません。
凸凹していますね。
なんとも言えません。

8. 大塚ホールディングス(4578)のBPS(1株あたりの純資産)

次は、BPSです。
BPSは、一株当たりの純資産のこと。
このBPSが高いほど純資産が多く、負債が少ないということを表します。
すなわち、安定性が高い会社であると判断されます。
一方で、BPSが低いと純資産が少なく、負債が多いということになり、安定性を欠く会社であると見られます。

また、BPSの値と株価を比較することで、その株が割高か割安か判断することもできます。

では、そんなBPSを見てみましょう。

BPSはしっかりと伸ばしています。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、4.46%です。
つまり、年間4.46%ずつこの会社は成長しているということを表しています。

9. 大塚ホールディングス(4578)のROE(自己資本利益率)

最後にROEです。

ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」ということを表す数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業ということになります。

それでは大塚ホールディングス(4578)のROE(自己資本利益率)を見てみましょう。

直近のROEは6.02%です。
うーん、低いですね。

過去を見ても、合格ラインをずっと超えられていません。
良くないですね。

10. 大塚ホールディングス(4578)の今後をまとめると

ブランド力もあり、悪くはない銘柄だと思います。

ただ、株価が最近しっかり上げてきているので安値で買いたい長期投資家には手が出しづらいです。
またROEの低さも気になります。

正直、今は無理して買う銘柄ではありません。
優良銘柄なので大きく下げるようなことがあれば欲しい銘柄ではあります。

では、次に行きましょう。

気になる方は、IRなどチェックしてみて下さい。